もう一度恋してみませんか？２【K・N】 (ページ19)

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63 コンシェルジェ影山の悪戯？ページ19

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「えっと…、それって、とりあえず私は二宮先生に編集者として認められたと思っていいのかしら。』

沢山の情報を頭の中で整理しながら問い返す。

『認められたかどうかは、俺にはわからないけど、否定はされてないって事だからね。女の編集者としては合格なんじゃない。だから応援するよ。
また、あの人にいい作品書かせてあげて。』

影山さんが嬉しそうな顔をして、私の頭をポンポンって撫でた。

「私を応援？。」

『今日もさ、重たい荷物抱えてやって来て、昼から今までずっと下心もなく二宮先生の為に頑張ってたんだろ。
あの人、無理難題言うからさ、大変だったと思う。明日からもでしょ。そりゃ、応援したくなるよ。』

影山さん言葉が嬉しくて、なぜだかちょっと泣きそうになる。
だけどそこはぐっと堪えた。

だって私も最初は憧れの二宮和也に会えるから浮かれてたもん。
下心ありありだったし、担当になった動機が不純だよ。
それに、キスされたけど嫌じゃなかったのが後ろめたい。

だから、
「私には兄はいないんですが、影山さんってなんだか私のお兄ちゃんみたいですね。優しくされると甘えたくなりそう。」

自分が恥ずかしくなって話題を変えた。

『お兄ちゃん？。そこは憧れの人とか、好きになりそうだとかじゃないの？。』

影山さんがちょっと不満げに答える。

「え？。」

『あ、これは失礼致しました。つい本音が。』

それが余りにも爽やかな笑顔でドキッとしたけど、

「なんなのそれ！。」

口を尖らせて不満な顔をしてみたら、

『失礼致しました。』

と、澄ました顔で答えるから、

2人で顔を見合わせて、笑い転げたらなんだかスッキリした！

「影山さんありがとう。ハーブティー美味しかった。影山さんとはこれから仲良く出来そうな気がするからよろしくお願いします。」

そう言って手を差し出した

「勿論！。こちらこそ、よろしく。たまに喋り方が変になるけど、そこはスルーでね。』

私が差し出した手を影山さんが握り返して、その手がグッと引き寄せられて、一瞬のハグ。
すぐに解放されて、目の前にニヤリと笑う影山さんの顔。

「影山さん？。」

『はい。』

「あのこれっ…。」

『これがわたくしの挨拶でございますよ、お嬢様。海外ならベーゼもついてきますが、日本なのでやめておきますね。なにより二宮和也が怖いので。
では、これからもよろしくお願い致しますね。』

軽くウインクして、ニヤリと笑った。

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