金平糖から始まる恋があってもいいと思うんです！【氷鷹北斗】

金平糖が4個 ページ5

スバル side


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「ん〜〜…」

翌日。
昨日の疲れが抜けきっておらず、眠い。
自分の机におでこをつけると机の冷たさが心地好い。



「どうした？明星。
いつになく静かだな」


その声に顔を上げると、

「あ…ホッケ〜」



ホッケ〜は俺の前の席に腰を下ろす。


「昨日の疲れが残っててさ、眠いんだよ〜！」


頬杖をつきながら話せば、ホッケ〜は首をかしげる。

「昨日は仕事もユニット練習もなかったと思うが…？」

「あ〜…昨日は友達の買い物に付き合ってたの…！」


そう答えると、なるほど、と頷くホッケ〜



「そんなお前に良いものをやろう」

そう言いながらホッケ〜はいつも持ち歩いているであろう袋をポケットから出す。


「ほら」


そう言って差し出されたのは、



「金平糖…」

「あぁ、そうだ。疲れているときは糖分が良いらしいからな」


ふっ、と微笑むホッケ〜。





…あぁ…やっぱりホッケーはAに似てるとこがある…


金平糖が好きなとことか、たまに見せる微笑みとか…



紹介してあげたらお互い意気投合して喜ぶんだろうけど、敢えてしていない。

Aをホッケ〜にとられたくないから。




あ〜…俺ってば嫌な奴。


そう自傷の笑みを浮かべ、ホッケ〜から貰った金平糖を口に入れる。




何故だろう、


昨日、Aから貰った金平糖のように甘さを感じなかった。


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