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Aのお母さんが、涙を流していた。




そして、Aも声を我慢できずに泣き始めた。





俺はAの肩を抱き寄せて、涙を拭きながらお母さんに礼をした。







俺は感動の場面に立ち会ったと思う。




今、確かにこの親子は気持ちが繋がったと分かったから。




きっとAは、「母親」というものを感じることができたんだろう。




だから、俺自身も感動して、ちょっと泣きそうになってる。







「…あなたたちの気持ち、ちゃんと受けとりました。もう、私は帰るからね。」






お母さんは、荷物を手に持った。







「……あなたたちがこれからどういう選択をしていくか分からないけど、どうか幸せになってください」



「…ありがとうございます。」







俺は深く礼をした。



あぁ、彼女と一生一緒にいることを認めてもらえたんだ。と噛み締めながら。






「…A。素敵な人ね。よかった。」





Aに向けられた優しい笑顔。






この人は、彼女の幸せを祈るがあまり、少しその愛情のかけ方を間違ったのかもしれない。




まだAは完全に受け入れられないだろうけど

でも、こうやって理解しあえたなら、よかったんだと思う。





お母さん、

彼女を産んでくれてありがとうございます。

あなたのおかげで、俺はこんな素敵な女性に出会えたので、ほんとうに感謝しています。







なんて、ちょっと大袈裟かもしんねーけど、



部屋から出ていくお母さんに向かって、


俺は心の中で何度も頭を下げた。

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Muu(プロフ) - ゆうさん» とても嬉しい言葉をありがとうございます!少しでも楽しんでいただけたなら幸いです。 (2022年9月6日 17時) (レス) id: 350ffc1ce7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 最高でした。 (2022年8月11日 19時) (レス) @page46 id: be7c7766b1 (このIDを非表示/違反報告)
Muu(プロフ) - ユンギペンさん» ありがとうございます!完結へと一気に書き進められたのは、まさしくこのメッセージのおかげです! (2022年6月25日 2時) (レス) id: 350ffc1ce7 (このIDを非表示/違反報告)
ユンギペン - 続き楽しみに待っています!更新頑張ってください😊いつもお疲れ様です☺️ (2022年6月23日 22時) (レス) id: b9da242e25 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Muu | 作成日時:2021年9月15日 17時

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