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ユンギさんの言葉に返す母親は、なぜか私の心配をしているような口ぶりだった。
何を言っているんだ、という気持ちが大きかったけど、
ユンギさんが、優しい顔で母親とはなすのを聞いていると、
少し私のことを気にかけてくれていたのかなと感じるところもあった。
「僕はそのすべてが彼女のいいところだと思っています。」
なんてユンギさんが、もったいないくらい私のことを誠実に話してくれている。
だから私も、彼への気持ちが本気だって伝えなくてはならないって思った。
「…私、制限されるのがすごく嫌だったの。」
いい大学に行くことも、服とかメイクを決められるのも。
「だから自由を求めてクラブに行って、憧れた人の吸っていたタバコを吸ってた。」
あの時は、まるで二面性を持っているかのように、自分を使い分けてたけど
私は今、なにも隠したりせず自然体でいる。
なんでなのか、ずっと考えても分からなかった。
どうして突然私は自分を作ることをしなくなったのか、
タバコもクラブも必要としなくなったのかと。
「だけどね、」
今なんとなくわかった気がするんだ。
「私が本当に感じた自由は、ユンギさんと一緒に、好きな時に笑ったり泣いたり、幸せだなって思えることで、私が今憧れているのは、ユンギさんっていう存在なの。」
そうだよ。
………私が求めていたのは、
もう、ユンギさんで全部完結してしまったんだよね
「だから、私は今そんなものなくてもすっごく幸せで、ユンギさんは、その幸せを教えてくれた人なんだよ」
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Muu(プロフ) - ゆうさん» とても嬉しい言葉をありがとうございます!少しでも楽しんでいただけたなら幸いです。 (2022年9月6日 17時) (レス) id: 350ffc1ce7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 最高でした。 (2022年8月11日 19時) (レス) @page46 id: be7c7766b1 (このIDを非表示/違反報告)
Muu(プロフ) - ユンギペンさん» ありがとうございます!完結へと一気に書き進められたのは、まさしくこのメッセージのおかげです! (2022年6月25日 2時) (レス) id: 350ffc1ce7 (このIDを非表示/違反報告)
ユンギペン - 続き楽しみに待っています!更新頑張ってください😊いつもお疲れ様です☺️ (2022年6月23日 22時) (レス) id: b9da242e25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Muu | 作成日時:2021年9月15日 17時