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洗い物を終わらせると、私はふと外を見た。
『今日は雲ひとつない晴天です。風もあり、とても気持ちの良い一日になるでしょう』
さっきお天気のお姉さんが言っていたけど、本当にその通りで。
窓を開けてみると、優しい風がふわっと中に入ってきた。
「わぁ〜」
あまりベランダに出たことなかったけど、
なんて景色がいいの!
真っ青な空に、綺麗な街並み。
いつも通る並木道の緑も映えて、まるで一枚の絵みたい。
「はぁ……」
おいしい空気を肺いっぱいにいれて、深呼吸をする。
悩みもなんもなくなって迎えた朝は、全てが輝いて見えた。
しばらくそうやって街並みを見ていたら
「わっ」
ぐっと腰らへんが引き寄せられた。
驚いてその方向をみると、身支度を終えたユンギさんの姿が。
「びっくりした」
さっきとは変わって大人の男の人スタイルになった彼は、やっぱりいつ見てもかっこいい。
「…ここの景色、結構いいだろ」
「うん。今さっき実感したところ。」
「にしても、天気がいいな。」
風に靡く髪をさっとかきあげる彼。
「…なんだよ笑」
「いや、いつも通り、かっこいいなぁって」
「……お前も。……いつも通り綺麗だよ」
優しい眼差しで見つめられ、心がきゅっとなる。
「…仕事いかないの?」
照れ隠しのつもりもあるけど、そろそろ時間も時間で。
「いくよ。…けど、あとちょっと。」
彼はそう言って私をさらに自分側に近づけた。
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Muu(プロフ) - ゆうさん» とても嬉しい言葉をありがとうございます!少しでも楽しんでいただけたなら幸いです。 (2022年9月6日 17時) (レス) id: 350ffc1ce7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 最高でした。 (2022年8月11日 19時) (レス) @page46 id: be7c7766b1 (このIDを非表示/違反報告)
Muu(プロフ) - ユンギペンさん» ありがとうございます!完結へと一気に書き進められたのは、まさしくこのメッセージのおかげです! (2022年6月25日 2時) (レス) id: 350ffc1ce7 (このIDを非表示/違反報告)
ユンギペン - 続き楽しみに待っています!更新頑張ってください😊いつもお疲れ様です☺️ (2022年6月23日 22時) (レス) id: b9da242e25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Muu | 作成日時:2021年9月15日 17時