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先輩行きつけの居酒屋に行って、私は少しずつお酒を飲んでいた。
「これ二杯くらい飲んだら帰りますね」
「あ、そう?遠慮しなくていいからな」
無理に引き止めもしない、けど機転も効いて、話しやすい。
「…あ、もしかして彼氏がいる?」
「え」
「さっきの電話、お母さんかなとも思ったけど、彼氏かなって」
「実はそうなんです。」
「へぇ!いいじゃん!」
そう言われて嬉しくなる。
「…まー最近は、忙しくてあんま構ってもらえないんですけどね」
と呟くと、
「うん、なんか、今日のAの雰囲気だとね、もう色々開き直った感じでてるよ」
なんて言われて。
「え?そう見えますか?」
「うん。だからね、彼氏いない感じしてた」
「…最近寂しかったから、今日は思い切って自分で行動してみようって思ったんです」
そういうと、先輩はそっかそっか、って優しく笑った。
「…俺もね、つい最近までは、結婚まで約束した彼女がいたんだよ」
先輩が言う。
「…最近までってことは、今は…?」
「…なんだろうね。逃げられたのかな。朝目が覚めたら置き手紙があって、今までありがとうって」
「えっ……」
なんてショックな話……
「…親に挨拶行って、あとは婚姻届だね、ってとこまでいったんだけどな。何がいけなかったのかよくわからないよ。」
「そんな…」
「…まー、たしかに予兆はあったのかもしれない。結婚のための貯金貯めるためにお互い仕事ばっかだったし、彼女との時間少しずつ減ってたのかも。」
結婚も約束して
親にも挨拶して
なのに、仕事が忙しくて。
「…なんだかそれって」
まるで今のユンギさんみたいだ、なんて。
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Muu(プロフ) - ゆうさん» とても嬉しい言葉をありがとうございます!少しでも楽しんでいただけたなら幸いです。 (2022年9月6日 17時) (レス) id: 350ffc1ce7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 最高でした。 (2022年8月11日 19時) (レス) @page46 id: be7c7766b1 (このIDを非表示/違反報告)
Muu(プロフ) - ユンギペンさん» ありがとうございます!完結へと一気に書き進められたのは、まさしくこのメッセージのおかげです! (2022年6月25日 2時) (レス) id: 350ffc1ce7 (このIDを非表示/違反報告)
ユンギペン - 続き楽しみに待っています!更新頑張ってください😊いつもお疲れ様です☺️ (2022年6月23日 22時) (レス) id: b9da242e25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Muu | 作成日時:2021年9月15日 17時