恋をしました。(Daiki.A)

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You side





走ってこっちに向かってきた先生は
この前の車と同じ匂いがした。

それに、屋上から見えたって言うし

学校でも吸ってるんだなって
なんかまた大人な先生を知った。




「会議だから！」




そう言って雨に濡れながら校舎に入ってく途中も
胸ポケットに何かを探していた。




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次の日の朝、


嫌な予感が的中しないことを祈りながら
いつもより少し早く家を出た。



数人しかいない教室に荷物を置き
授業の準備をして、

すれ違う友達に挨拶をしながら屋上に向かう。




ガチャ




１つ目の予想は的中。

きっと有岡先生が管理しているであろう
屋上の鍵が閉まっていなかった。



恐る恐る足を踏み入れ、周りを見渡すと
屋上の端に灰皿らしきものと煙草の箱があった。

２つ目の予想も的中。



あんなに急いで来てくれたうえに
急いで会議に向かってたから、

なんとなく、置きっ放しなんじゃないかなって


見に来ておいてよかった。

私のせいで先生に迷惑かけるところだった。






あ、待てよ？




未成年だってこと忘れてた。





私が持ってても問題じゃん！

鍵はきっと先生だし、煙草も回収できない。


どうしよう、、















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