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「____っ！」
真冬は胸ぐらを掴む手を離した。
振り替えれば、床に仰向けで倒れているそらる。そしてそれを、残酷に見下ろしている男の背があった。
それに向かおうとするが、近くには志麻がいる。迂闊に動けないのだ。
「____焦っとるねぇ、大丈夫や。すぐあんたもおんなじとこに行かせたる」
「お前っ……！」
「___志麻くん、そこまでや」
気味の悪げににやにやと笑う志麻。真冬は喉から悲痛の声をあげた。
すると、堂々と歩いて、真冬の隣に来る人物が一人。
____そう、優だ。
剣の柄を持ち、戦おうと言わんばかりの体制をとる。
「あんまり俺の仲間傷つけると、容赦せえへんで」
「____なんや、さかたん、えらいかっこええなぁ」
優の低い声が腹から絞り出されると、志麻はそれを滑稽に思っているようだった。
チラリ、と後ろをみた。
いつの間にか先程の男はいなく、そらるの側には渉がついて意識を確認している。
「____千羅くん」
「__ええ」
志麻のとなりに、先程の男はいた。
千羅くん、と呼ばれていることから、彼の名前は千羅と簡単な推測をする。二人は何かアイコンタクトでもとっているのだろうか。
ニヤリと笑い、お互いを見やったあと、志麻は自分のフードをとった。
紫の髪がさらさらと溢れ落ちていく。
目元にあるほくろをさらけ出し、ただ一心に、一点を見つめた。
「____皆にはちょぉっと眠ってもらうだけやからな」
志麻は何処からか丸い円形の金属製の物体を取りだし、それにかけてある紐をつかむ。
どんなものかわからない。そう思った優と、それを危ないと感じた真冬は攻撃の体制へと身構えた。
それが、志麻の手によって揺れる……その瞬間。
.
.
.
.
.
「____お前ら、いい加減にしろよ」
低く、怒りの声が聞こえる。
鬼の形相をした渉が一人。
二人の近くまで瞬時に移動し、志麻の物を盗みだした。
黒い空間は一気に晴れて、もとあった内装へと姿を取り戻していく。
それはまるで、かつで仲間だった物を救おうとしている行動でもあったと、誰かは感じていた。
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ちょこ - とてもよかったです！結ばれたあとのお話が欲しいです！ (2020年1月15日 20時) (
レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
鶯餡(プロフ) - mokoさん» ありがたいです……！！！ですけど、きちんとお目目休めてくださいね！……ありがとうございます！！頑張ります！(Ｏﾟ皿ﾟＯ) (2019年10月3日 23時) (レス) id: 6bb0fe0dd0 (このIDを非表示/違反報告)
鶯餡(プロフ) - 絆さん» はい！やから始まってので終わる鶯餡です！ありがとうございます！！！！私ハッピーエンド主義者なので、そこ思いが伝わっていましたらとても幸いです！はい！頑張ります！(返信遅れて誠に申し訳ございません……) (2019年10月3日 23時) (レス) id: 6bb0fe0dd0 (このIDを非表示/違反報告)
moko - 最初から最後まで１日で読みきってしまいましたww次の日学校なのにオールしましたwwすっごい面白かったです！これからも頑張ってください！応援しています♪ (2019年9月30日 5時) (レス) id: 711f63988a (このIDを非表示/違反報告)
絆 - やからはじまってので終わる鶯餡さん！！鶯餡さんの作品大好きです！！鶯餡さんの作品はどの作品を読んでいても心が暖かくなります！これからも楽しみにしています！無理はなさらないでください！ (2019年9月7日 19時) (レス) id: da343c4ed4 (このIDを非表示/違反報告)
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