理系教師の弟【ツイステ】

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その翌日、学校では昨日起った事件についての話題で持ちきりだった。







何でも、１年生が大食堂の歴史的価値のあるシャンデリアを破壊して退学騒動を起こしたのだそうだ。







しかも、その１年生というのが、昨日石像を焦がしたグリムとユウも絡んでいるとのことだった。








しかしAはそれよりも、昨日までただの雑用係だったグリムとユウが正式にナイトレイブンカレッジの生徒になり、ユウに至っては、オンボロ寮の監督生になったという話を聞いて驚いていた。








『(魔力を持たない犬っころが監督生か……何者なんだあの仔犬は)』









そんなことを考えながら中庭を歩いていると、足元に何かがぶつかってきた。









衝撃は少なく、当たった足元を見れば、そこには丁度噂をしていたグリムがひっくり返っていた。









「いっててて……何かにぶつかって……ふな”っ！？またお前か！？」








グリムはAを見上げてそう言うので、腹が立ったAはグリムの首根っこを掴んで拾い上げた。








『”お前”じゃない。A様と呼べと教えたはずだが？……ん？』









その時、Aの目線はグリムの首元に移された。そこにはAのマジカルペンと同じ魔法石のついた首輪があったのだ。









「おいこらグリムー！……ってあれ？」









グリムを追ってきたのか、そこにはユウと他に２人の男子生徒がいた。

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