人の皮を被った鬼捌【ヒロアカ】 (ページ35)

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それからいよいよ文化祭開始の合図が鳴り響く。

マイク「Ｇood Ｍｏｏｒｒｒｎｉｎ!!

ヘイガイズ！！準備はここまでいよいよだ！！今日は一日無礼講！！学年学科は忘れてはしゃげ！！

そんじゃ皆さんご唱和下さい！！

雄英文化祭！！開催！！」

その瞬間、外では軽い花火が打ち上げられた。

『始まったわね…』

他の波動や拳藤達は時間まで文化祭を見て回りに行ったが、Aは一人準備室にいた。

『ミスコンという舞台…皆が注目を浴びる中でなら、きっと…』

窓に反射するAの表情は、どこか緊張して強ばっていた。

通形「あ！付喪さん見つけたよ！」

声をかけられ振り返ると、通形とエリちゃん、そして相澤がそこにいた。

『エリちゃん、いらっしゃい』

エリ「こんにちは、Aさん」

Aはエリちゃんの前でしゃがみ込んで笑顔で話しかけた。

相澤「付喪、お前一人で何してるんだ？ミスコンは昼からだろ」

通形「そうだよ！折角の文化祭だ！楽しまなきゃね！一緒に回らない？Ａ組の出し物見に行こうよ！」

『とても嬉しいお誘いですね。でもごめんなさい、今は、出番まで心を落ち着かせていたいんです。

失敗したくないので…』

相澤「……」

通形「そっか、なら仕方が無いね。ミスコン頑張ってね！応援してる！」

『ありがとうございます。エリちゃん、また後でね』

エリ「うん、頑張って、Aさん」

そう言うとエリちゃん達は去って行った。

『ふぅ…そう、失敗はできない…』