夜桜の木の下には彼女がいた２～FFI編～ (ページ35)

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そして試合を開始しAは速攻でボールを奪った。

『不動！』

Aが不動にパスを回すと、不動はそのままボールを持って走っていく。

風「パスをまわせ不動！」

不「そんなに欲しかったら俺から奪い取ってみるんだな！」

『はぁ……；』

Aは思わず溜息をついた。

『(このままじゃ日本は間違いなく負ける……円堂、早く監督の意図に気付いてくれっ)』

そして不動はパーフェクトゾーンプレスに捕らえられてしまいボールを奪われる。

そこをAがなんとかボールをカットして外に出した。

風「いい加減にしろ不動！パスを出せ！皆に合わせろ！」

不「俺に命令するな！俺は出したい時に出す」

風「勝手にしろっ……」

壁「Aさん、どうにかしてほしいっす！；」

『……兎に角、今は力を合わせることだよ。

今はそれしか言えない』

Aはそう言うとポジションについた。

風「どうしてAは不動に何も言わないんだっ」

皆が不動に不満が高まる中、試合は再開する。

不動がボールを奪いまた攻め上がってくる。そこで不動は相手に囲まれてしまった。

南「味方に嫌われてても敵には人気だな！」

不「俺の力を認めたということだろ」

南「なんだとっ」

不「お前らとの遊びの時間は終わりだ」

その時不動はこの試合初めてのパスを風丸に出した。

だが風丸は追いつけずボールは外に。

不「しっかりしやがれ！」

風「今さら何を！しかもどこに蹴ってるんだ！」

『……何やってるんだよ』