【イナGO】星の光に導かれて【HR】 (ページ35)

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34話ページ35

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鬼道「何があったんだ?」

鬼道がそう問い掛けると、Aは俯いて皆から視線を逸らした。

その様子を見ていた天馬は、もしかして…と思っていると吹雪が口を開いた。

吹雪「…白恋中は…白恋中は、フィフスセクターの手に落ちた。」

吹雪の言葉で、皆の顔は驚きへと変わった。

数分後、皆はベンチで吹雪を囲むように集まりながら話を聞いていた。

吹雪「フィフスセクターのサッカーは間違っていると、僕達白恋中も勝つことでそれを証明しようとしたんだ。それと同時に、白恋中をフィフスセクターから守る為に、キミたち雷門の力になる為にAちゃんを雷門に転校させた。

だけど、Aちゃんを転校させた後から、フィフスセクターは密かに白恋中を侵食していて…気付いた時には、ほとんどのメンバーはフィフスセクターに取り込まれていたんだ。」

天馬「そんな…Aが転校した後に侵食って」

A「…それが狙いなの、フィフスセクターは」

剣城「何?」

天馬が吹雪の話を聞いて驚きにぽつりと呟くと、Aは吹雪の隣で俯きながら答えた。

それを聞いた剣城は聞き返すと、Aは顔を上げて皆を見る。

A「私は白恋中の元"キャプテン"、細かく動きを分析をしながら皆を引っ張っていくのが私の役割だった。ある日にフィフスセクターは色んな学校にシードを送っていくつもの学校を手に落としたと話を聞いた。

それで白恋が手に落ちる前にフィフスセクターを倒す、行いを止める為にと吹雪さんにお願いされてキャプテンは他の人に任せて雷門に転校したんだ。

…でも、私が白恋中を抜けるとチームの連携はガタガタになり、能力も落ちる。…それでフィフスセクターは、私が居なくなって弱った白恋に付け込み、更に吹雪さんを追放して完全に手を落とした。」

神童「つまり…白星が白恋中に居るとフィフスセクターは完全に手を落とすことが難しい。だから白星が居なくなった今、フィフスセクターは白恋中を狙ったということか。」

神童の言葉にAはこくりと頷くと、皆は驚きで声が出なかった。

そのまま吹雪は口を開いて話を続ける。

吹雪「Aちゃんが話してくれた通り…僕は聖帝に歯向かう"反乱分子"として、白恋中を追放された。だけど、白恋中にはまだフィフスセクターに取り込まれていない選手達がいる。

彼らと…そして白恋中を何とかして救いたい。

お願いだ、雷門中の皆。白恋中を、フィフスセクターから解放してほしい!」

吹雪は皆に向かって、バッと頭を下げた。

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