3話 ページ4
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あの後、ミーティングルームに集まってAが雷門中に来た理由を話した。
フィフスセクターが白恋中に目を付けて、手を出すかもしれない。
だからフィフスセクターの行いを止める為に、革命を起こしている雷門の力になりたい。雷門のサッカーなら本当のサッカーを取り戻せると思い、雷門中に来たのだ。
神童「なるほどな…それで一人で雷門中に来たんだな。」
A「はい、白恋には私の大切な仲間がいる…もし、フィフスセクターの手に落ちたりしたら…っ」
神童の言葉に頷くが、Aは最悪の事態を考えてしまい恐怖から拳を小さく震わせた。
皆はAを見て、少し辛い表情へと変わっていく。
天馬「……絶対、本当のサッカーを取り戻す」
信助「天馬？」
天馬「白星さんが此処に来たのは、俺たちが本当のサッカーを取り戻そうと、革命を起こしているからですよね？一乃先輩も青山先輩も、白星さんと同じように本当のサッカーを取り戻す為にサッカー部に戻ってきてくれた。…白星さんの大切な仲間の為に、皆の為にも絶対サッカーを取り戻しましょうよ！」
天馬は椅子から立ち上がって、皆を見渡しながらそう述べた。
皆はお互い顔を合わせた後、小さく頷いて天馬の意見に賛同した。
車田「当たり前だ！絶対サッカー取り戻そうぜ！」
浜野「ちゅーか、賛成しない訳ないっしょ！」
神童「白星、俺達と一緒にサッカーを取り戻そう。そして、お前の大切な仲間を守ろう。」
神童が立ち上がってAに近寄ると、手を差し出して握手を求めた。
Aは差し出された手を見詰めた後に神童の顔を見れば、嬉しさに微笑みを浮かべて優しく神童の手を取って握手を交わした。
A「ありがとうございますッ…よろしくお願いします、神童先輩…！」
神童「ああ、よろしくな！」
神童もAに微笑み返して、お互いしっかりと固く握手を交した。
そして明日は全国大会開幕式があるということで、明日に備える為に今日はこれで解散することとなった。
葵「はい、白星さん！ユニフォーム！」
A「ありがとう、空野さん」
葵がAに駆け寄ると、袋に包まれている新品のユニフォームを差し出した。
礼を述べてユニフォームを受け取ると、白恋の色とは違う黄色いユニフォームを眺めてふっと微笑んだ。
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作者名：りはる | 作成日時：2020年4月1日 2時
