第49話 はじまり ページ50
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まもなく、ひのやの営業時間が終了する頃。
「A姉、電話! カウンターの上に置きっぱだったよ」
『ごめんね、ありがとう』
急いで受け取り、耳に当てる。その電話の相手は女将さんだった。もうすぐさくら屋で会うのにどうしたんだろう。
「A、雅が! 」
『えっ、』
もしもし、と言う前に女将さんの焦りと不安が混ざった声がする。
すぐに新井先生の所へ来て、とだけ言われて電話は終わってしまった。
日輪さんに事情を話して、すぐさまひのやを後にする。
雅は私が吉原に来て初めて出来た友達だ。私と違って気が強くて、たびたび姉様たちに噛みつくこともあった。
けど、彼女がいたから私も幼い時の厳しい日々を乗り越えられた。遊女でない私に同じように変わらず友達として接してくれる。
その彼女に何があったんだろう……
焦る気持ちを抑えて急いで雅の元へ向かった。
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月夜の光(プロフ) - ありちゃんさん» コメントありがとうございます!!そう言ってもらえてすごく嬉しいです(;o;)もっと上手に表現できるように頑張ります!ありがとうございます! (2021年2月28日 15時) (レス) id: e8dd5af318 (このIDを非表示/違反報告)
ありちゃん(プロフ) - 月夜の光さんの神威が好きすぎて他の作品見れなくなりそうです!!キュンキュンします(^^)更新楽しみにしてます (2021年2月27日 20時) (レス) id: 15fe9d02c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月夜の光 | 作成日時:2021年1月2日 22時