第19話 いちごオレと働き者 ページ20
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「大規模な停電も仕掛けられた事だったんだろ」
「あぁ、提灯を吊るしてた縄も何者かによって切られた形跡がある」
やっぱりあのタイミングで停電がおき、
提灯が落ちてきたのは偶然じゃねぇ。
「神楽と姫が祭りに来たのは確か偶然だったな? 」
「あぁ」
「でも銀さん、月詠。犯人はもう撃たれたんだろ 」
心配そうな顔をする日輪に、眉間にシワをよせて考え込む月詠。
姫さんを連れ出した犯人が全てをやったと、
簡単に片付けていいのか分からない。
俺はといえば、あの日姫さんに言われたことを思い出していた。
姫さんによれば暗がりで奴は顔を確認するなり、
"お前じゃない" と呟いたらしい。
すぐ気絶させられ、ゴミ捨て場に放り投げられた。
ってか将軍の妹をゴミ捨て場に投げんな!
危うく報告した俺の首が飛ぶトコだったわ
「奴は誰を探してたんだ? 」
『どうしたんです? 3人とも怖い顔して』
このシリアスな場面を壊すかのように優しげな声が響く。
大量の買い物袋を下げた4人が帰ってきた。
このまま話を続けるべきか迷っていると、
同じことを感じたのか日輪と月詠と意味深に目が合う。
「みてヨ! Aが買ってくれたネ」
「Aさん、ごちそうさまです」
「ありがとう! A姉」
『いえいえ。この中じゃ、お姉さんですから』
そう喜ぶ3人の手にはうまそうなアイスクリーム。
だが、本人はニコニコしながら何も持っていない。
コイツ、絶対損するタイプだよな。
「ありがとな」
礼を言えば、銀時さんはおかわりいります? と
空いた俺のグラスをみて微笑んだ。
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月夜の光(プロフ) - ありちゃんさん» コメントありがとうございます!!そう言ってもらえてすごく嬉しいです(;o;)もっと上手に表現できるように頑張ります!ありがとうございます! (2021年2月28日 15時) (レス) id: e8dd5af318 (このIDを非表示/違反報告)
ありちゃん(プロフ) - 月夜の光さんの神威が好きすぎて他の作品見れなくなりそうです!!キュンキュンします(^^)更新楽しみにしてます (2021年2月27日 20時) (レス) id: 15fe9d02c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月夜の光 | 作成日時:2021年1月2日 22時