今度の審神者は超怖がりでした《参》 (ページ22)

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審神者会議① ページ22

着いた会場の廊下には既に沢山の刀剣様が壁にもたれかかっていた。

『･････････怖っ』

｢中で主達が待っておられる、早くしろ｣

『御意、ちよ･･･ごめん。清光とびら開けて』

｢りょーかい！｣

使えない腕を懸命に動かしながら中に入る。清光大好きっ子としては壁という狭間で別れたくないのだが審神者しか入れないとなれば仕方ない。

｢貴様！遅いぞ！｣

『すみません』

｢ったく、まぁいい･･･早く座れ新人｣

そう言われ座席に座ろうとしたのだが･･･。

ずだん！

すぐ後ろにあった椅子が無く、尻もちをついてしまう。よくある新人いじめか？まぁいい。

｢どうした？新人･･･ケハハ･･｣

『･･････』

それに合わせるかのように他の審神者も笑い出す。よくやる集団でのいじめ的なやつ。餓鬼か、コイツら。

今いるこのブラック本丸審神者は20人程度。そんなにもブラック本丸ってあるんだな。

『んで、会議では何を？』

｢決まっているだろう？下等ブラック本丸審神者であるお前達の話をホワイト本丸の我ら3人が聞いてやろうというものだ･･･さて、貴様の本丸はどのようなかんじだ？｣

『鶴さ･･････鶴丸国永様がよく俺を驚かし落とし穴に落とします、以上です』

どうやらこのクスクス笑う3人がトップのようだ。ブラックの審神者はそれらしくしていろ･･･というような顔。

｢ふん、｣

『(面倒くさ･･･)』

反発したら殺されそう･･･。悪役キャラか。ゲームのロケット団みたいでやだな。その上にいるサカキっぽい奴もいるのかな。

｢何納得してるのです･･･全然ブラックではありませんよね！｣

｢あぁ、そうか･･･｣

このトンチンカンな所も似てる。ブラック本丸って言ってもただ単に言わせているだけだよな。それを聞いて笑ってるだけ。会議じゃねーじゃん。

｢おい、貴様！もっと題材になるものは無いか！｣

『･･･ないですね』

｢ではそのケガはなんだ｣

『転んだだけですね』

｢･･････そうか｣

にっかり青江さんに斬られたとかになれば大問題。
そして面倒臭い。意外とこの審神者さん納得してくれるんだけど。ちょろい。