今度の審神者は超怖がりでした《弐》 (ページ10)

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本丸案内《道場篇》ページ10

｢はーい、ココが道場。内番とか、内番とか、内番とかでつかいまーす｣

『内番一択しかないじゃん。内番以外に使わないの？』

｢気が向いた時とか･･･それぐらい？内番って言われないと下手に言ったら主怒るでしょ？｣

『場所も何も分かってないから何も言わない』

｢ほほう、ここで稽古を･･･お、誰か清掃しておるな｣

『あっ、げろげーろ』

カネさんさん発見。ターゲットロックオン。

｢おまっ、俺を見た瞬間にカエルの鳴き声やめろ！似てるからビビるだろーが！｣

『げろげーろ、げろげろげーろ、げろりんちょ』

｢最後の語尾なんだよ！つかなんて言ったんだ？｣

｢貴様をビビらせるためだけだと主殿は申しておる･･･げろりんちょ｣

｢あぁん？てかなんでわかんだよ｣

『それ以外に言うか？普通』

｢てんめ･･････｣

『えー、此方が土方さんの愛刀、和泉守兼定さんです、げろげーろ。掃除ありがとうございますげろっちゃ』

｢馬鹿にするのか礼を言うのかどっちかにしやがれ｣

｢ふむ、和泉守殿か･･･拙僧は山伏国広だ！｣

｢国広って･･･あー｣

『あ、そうか。これ、カネさんさんが｢国広～｣って言った時二人とも振り向くパターンか、どんまい』

肩にぽんと手を置くと手を振りほどかれる。そんなに触られたくない？カネさんさんよ。

『やっぱ鬼の副長の愛刀怖し』

｢ビビりで怖がりなくせに･･･｣

『ひぃっ･･･か、カエルの鳴き声の録音ながしてやろーか！』

｢･････････｣

『おっ？その反応は良いと？審神者は良いと認識を致しましたぞ』

｢勝手にしろ｣

『元主があれだと本人も似るんだなぁ･･･ガッツリDNA受け継いどるがな』

｢で、でぃーえぬえー？主殿それななんというものだ？｣

『遺伝子だよ』

｢あ、あの人とどこが似てるんだよ｣

『なんでちょっと嬉しそうなの？ねぇ？･･･んーとね、カッコイイとこと、お化け苦手なとこと、何気に面倒見がいい所と･･･あと、近藤さん好きってとこ？でも俺が作った特製マヨをなんかキャベツにいっぱいかけてるところを見ると･･･あーってなる』

｢･････････｣

｢主、多分それ･･･違う土方さんだと思うよ｣

『え？』

清光の言葉で、違うの？ってなる。俺の土方さん、思い当たるのはあのマヨ王子とたくあん王子だけですが。まさか、また違う土方さんが･･･。後で調べておこう。メモメモ