清光と水戸黄門見たある日のこと ページ18
『じ〜んせぇいっ!らっくっあっりゃ、ちゃ〜ら、らんらんらぁーん!なっみっだっもちゃらららっ、い〜じもでぇぇぇぬぅぅ!あぁぁ〜るい〜てちゃ〜らら「ちゃんと歌わない?!」』
どうした清光。今一緒に水戸黄門みて盛り上がってんのにどうしたツッコミなんかして。
『全部ちゃらららで終わらせるよりはマシだろーが!』
「主、ピンチになる時すぐ歌うよね!音痴だけど!」
『なにっ!俺が音痴だと?!』
「正直言って下手くそ」
『うるせぇ!俺はちゃんと歌ってるはずだ!酷いぞ清光!げろげーろするぞ!げろげーろ!』
「もうしてるし・・・それ、カネさんに向けてやってよ。俺カエル平気だから」
『ていうか、水戸黄門の歌下手くそなんて言わせねぇぞ・・・本人だってこんな風に歌ってるだろ!』
オブラート?なんかふわんふわん揺れる感じの歌い方みたいな。俺はそれを目指してる。
決して本人様は上手いので俺は真似してるだけであって。
『あぁもう!スケさんとカクさんの戦いっぷりが見れなかったじゃん!もう!』
「主そう言って何時もこの時間俺だけ残して寝ちゃうくせに」
『ぬぁっ、そ、それを言うか・・・貴様は』
大抵40分から「控えおろー!」なんていうシーンを含めた戦いが始まるのでそれを目当てに清光に起こしてもらうのだが。
ーーーーーーーーーー
「この紋所がめにはいらぬかっ!」
カァー!!
「その紋所はっ・・・」
(敵、土下座)
「水戸光圀にあらせられるぞ!」
「ハハーっ!!」
ーーーーーーーー
『俺このシーン大好き、逆転するのが大好き』
「へー」
『この水戸黄門様の役の人毎回気持ちいいんだろうな・・・ひれ伏せお前ら・・・ふはははっ!とか思ってんのかな』
「それ思ってるの主だけだからね」
『むむっ、何奴!』
「主、いきなり布団から起き上がってさ薬研に怒られながらここに来る度胸がすごいと思う。怪我人は寝てろって言われてたのに」
『俺の水戸黄門魂が勝ったな・・・ふはははっ!』
確かに俺は怪我人だが、夕方4時から5時前までの時間を寝て過ごす訳には行かんのだ。薬研先輩すまない。後できっちり怒られるから水戸黄門見させて!
って言ってあるので多分大丈夫だろう。
「もう外で薬研待ってるからね」
『・・・・・・』
「大将、ちょっとツラ貸せよ」
『敵さんより怖い・・・俺がひれ伏させられる・・・』
廊下にいた薬研先輩が扉を開け俺に向けた笑顔が破壊的だった。
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作者名:のろすけ | 作成日時:2019年7月10日 22時