検索窓
今日:13 hit、昨日:15 hit、合計:209,342 hit

謎の御蔵(おくら)前篇 ページ15

『うわぁ・・・俺の嫌いな物が出揃ってそう・・・』

そこは大きい御蔵。倉庫みたいな・・・そんな所。さっき一応持ってきた木刀は腰に挿しているが、お化け屋敷並に怖そうだった。

ギギギ・・・。

『お、開いた・・・』

中を見て俺は軽く悲鳴をあげた。赤い液体塗れのその屋敷。拷問跡か分からないけれど痛めつけられた刀剣様が2人。声に振り向き睨む。

「・・・・・・アナタはどちらさまですか」

・・・・・・これ、審神者っていうと殺されるよね。絶対そうだよね。なんて言おう。

「・・・新しい審神者・・・か?貴様」

『ひぃいいいっ・・・!』

ダン!という音があたりに響く。見たことの無い刀剣か、もしくは審神者。向こうは審神者と思っているのだろうか。目が怖い。

「答えろ!貴様は誰だ!!」

1人が吠える。その声に俺が固まった。怖い怖い怖い怖い。

『あ、新しく・・・この本丸に来た・・・さ、審神者で・・・ございま「審神者だと?!」』

最後まで言わせて・・・。その心情が心の奥底でポンと消え去った。審神者で反応した1人が本体の刀をブワッ!と首に付けてきた。物凄い風邪を切った音。

『・・・・・・ッ』

おおおぉう・・・審神者、叫べない。でも審神者パニック状態。くび、首に!刀!刀ある!

「前審神者は・・・いなくなったのか?それで貴様が新しい審神者になったと?」

『・・・そうです』

何このお兄さん怖い。刀と言うよりは槍か薙刀という所だろうか。怖い。

「あたらしい、さにわ・・・さま?」

「そうだ、審神者等全て同じ人間だ。関わってはならぬぞ、今剣」

「まえのさにわさまがいなくなったから、すこしはらくですかね・・・」

『・・・・・失礼ですが、前の審神者様はどのような方で?それと、コレはなんでしょうか』

「・・・・・・前審神者は使えないモノは全て刀解しようとしていた。目の前で折られていく仲間達を見て反逆したのが俺達だ。その結果がこのざま。大きな蔵に入れられて何をされるのかと思ったら拷問だぞ?毎晩審神者はここへ来た。そして俺達を痛めつけた。俺達に審神者はもう必要が無いのだ!」

『・・・・・・』

「あたらしいさにわさまは・・・ぼくたちにまたイタイことをなさるのですか?」

『・・・・・・』

その話をされた瞬間、自分の何かがボッ・・・と火がついた。その火は前審神者に・・・いや、それを伝え無かった政府に向かっていた。

謎の御蔵(おくら)後篇→←こんのすけの口滑り



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (45 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
195人がお気に入り
設定タグ:男主 , 男審神者 , 刀剣乱舞
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:のろすけ | 作成日時:2019年7月10日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。