最終話 ページ41
短くて長く感じる彼との口付けが終わると、彼は途端に私の肩に顔をうずめながら
「本当は俺…ッ…お前が俺の元に来てくれるまで怖くて怖くて仕方がなかったんだよ…アダムにお前を取られるんじゃないかって」
弱々しい声でそう告げる
だけどゆっくりとこちらに顔を上げると
「けどお前は俺を選んでくれた。そのことが何より嬉しくて…ッ…
やっぱりお前じゃねぇーと俺は駄目なんだって感じるのと同時に…」
そう言ってクシャリと笑う彼は、ただただ幸せそうで
彼につられて溢れ出す涙と共に笑顔をこぼしながら
「私も、13…貴方はこんな私を見捨てないでいて
やっぱり貴方じゃないと駄目だって気付いて
心の底から改めて貴方を…ッ…」
END
おまけ
私と13が仲直りし、しばらくして
「13…私の目の前でAさんの体をベタベタ触る行為をやめて下さると嬉しいのですが…」
「あ?これのどこが触ってるんだよ?なァー?A♡」
「…」
後ろから私に抱きついて肩に顔を乗せる13を見て文句を言うアダムになんとも言えず私は苦笑いをすることしか出来ない
すると何を思ったのかアダムが突然私の腕を引っ張って、彼の方へ引き寄せられたかと思えば
「A、やはりあいつはやめといた方がいい
俺にしといた方が何倍もマシだと思うのだが…どうだ?」
そう言って、端正な顔を上手く使ってコテンとあざとく首をかしげるアダム
そんな彼に黙っている13ではなく
「おい、アダム…俺の彼女に気軽に触れるとはいい度胸してるなァ?この鎌で輪切りにして盛り付けてやるよ」
「ハハッ、ご冗談を」
そしてバチバチと二人の間に火花が飛び散る中、私は小さく溜息をついた
こうしてアダムが諦めが悪いのはまた別の話…
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Omiso(プロフ) - 白虎さん» またのコメントありがとうございます!私も少しこの小説を終わらせることに寂しさを感じちゃいました(笑)けれどこの作品を良いと言って貰えてとても満足しています!次回作は考え中なのでいつになるのか分かりませんが頑張ってみますね!本当にありがとうございました! (2019年4月28日 1時) (レス) id: dc3fcb1081 (このIDを非表示/違反報告)
白虎(プロフ) - 完結おめでとうございます…! そしてお疲れ様でした! 終わってしまい少し寂しい気もしますが、やっぱり感嘆しました…! とても良い作品を書いてくださってありがとうございました、次作の方、楽しみにしてます!! (2019年4月28日 0時) (レス) id: e2f4e0cbf0 (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - 13推しさん» 最後まで応援ありがとうございました!貴方様のコメントがとても励みになっていました!この作品を素晴らしいと褒めて下さり、読み返していただけるなんて嬉しすぎるお言葉とても感激です!本当に最後までこの小説につきあって下さりありがとうございました!! (2019年4月28日 0時) (レス) id: dc3fcb1081 (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - mikuri1024さん» またのコメントありがとうございます!!今回の小説では病みの13はいませんでしたが、純粋な13を楽しんで頂けてられてたのならとても安心しました…。次回作についてはまだ考え中ですが貴方様の応援の言葉とても嬉しく思います!!本当に最後までありがとうございます! (2019年4月27日 23時) (レス) id: dc3fcb1081 (このIDを非表示/違反報告)
13推し(プロフ) - 完結お疲れ様でした!!いやぁー、とても満足出来ました!素晴らしい作品をありがとうございます!これからもちょくちょく読み返します(笑) (2019年4月27日 23時) (レス) id: ad78e4c495 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Omiso | 作成日時:2019年3月26日 22時