39話 ページ39
13サイド
「クソ…ッ…」
本当はあんなキツく彼女に言うつもりはなかった
だが、医務室のドアを開けて飛び込んできた光景は俺に大きな絶望と怒りを与えるもので
口が触れそうなまでに至近距離で近付くAとアダムの姿
その姿をみて互いにキスをしようとしていると分からないほど俺は鈍感ではなくて
グシャリと心が潰される感覚と酷く湧き上がる悲しみを覆い隠すようにアダムへ怒りをぶつけて誤魔化そうとするが、途端にアダムを庇うA
そんな彼女に、言葉に言い表せないほど無性に腹がたつのと同時に、失望感が襲いかかり
好きなのは俺だけでAは俺のことなんて何とも思ってもなかったんじゃねぇーのか
なんてことを疑ってしまって…
そして感情の制御がきかずに彼女を突き放した上に、あからさまに拒絶してしまった
だが、今更となってそのことを酷く後悔してやるせないほどに不安が襲いかかるのは
全くっていいほどに彼女への想いを断ち切れなくて、あのキスという行為が俺に対しての裏切りだとしても俺には彼女を嫌悪することは出来ないからだろう
そのぐらいに俺は彼女に惚れ込んでいて
心の底から彼女を愛して止まない
だが、もう彼女は今頃
アダムに取られているのかもしれない
俺が居なくなって喜んでいるのかもしれない
そしてもう既にあいつらは…
付き合ってしまっているのかもしれない
そうだとしたら俺は…ッ…
この彼女への断ち切れない想いをどうすればいい?
「〜ッA…」
そう呟いて、彼女を願っても当然この場に来る筈はないと分かっていて、思わずその場にしゃがみ込んだその時
「13ッ!!」
お前は俺の名前を叫んで、まるで弱っている俺を助けるヒーローみたいに現れた
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Omiso(プロフ) - 白虎さん» またのコメントありがとうございます!私も少しこの小説を終わらせることに寂しさを感じちゃいました(笑)けれどこの作品を良いと言って貰えてとても満足しています!次回作は考え中なのでいつになるのか分かりませんが頑張ってみますね!本当にありがとうございました! (2019年4月28日 1時) (レス) id: dc3fcb1081 (このIDを非表示/違反報告)
白虎(プロフ) - 完結おめでとうございます…! そしてお疲れ様でした! 終わってしまい少し寂しい気もしますが、やっぱり感嘆しました…! とても良い作品を書いてくださってありがとうございました、次作の方、楽しみにしてます!! (2019年4月28日 0時) (レス) id: e2f4e0cbf0 (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - 13推しさん» 最後まで応援ありがとうございました!貴方様のコメントがとても励みになっていました!この作品を素晴らしいと褒めて下さり、読み返していただけるなんて嬉しすぎるお言葉とても感激です!本当に最後までこの小説につきあって下さりありがとうございました!! (2019年4月28日 0時) (レス) id: dc3fcb1081 (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - mikuri1024さん» またのコメントありがとうございます!!今回の小説では病みの13はいませんでしたが、純粋な13を楽しんで頂けてられてたのならとても安心しました…。次回作についてはまだ考え中ですが貴方様の応援の言葉とても嬉しく思います!!本当に最後までありがとうございます! (2019年4月27日 23時) (レス) id: dc3fcb1081 (このIDを非表示/違反報告)
13推し(プロフ) - 完結お疲れ様でした!!いやぁー、とても満足出来ました!素晴らしい作品をありがとうございます!これからもちょくちょく読み返します(笑) (2019年4月27日 23時) (レス) id: ad78e4c495 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Omiso | 作成日時:2019年3月26日 22時