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1話 ページ1

貴方サイド


端正な顔で微笑んで、優しい温もりで私を励まして、彼への愛を受けるのは私だったはずなのに

いつからだろうか、私は捨てられ別の女がその立場に居座るようになったのは


「や、やめて下さいッ…Aさんッ!!」

「え?嫌だけど?」


だからこそ、この煮えたぎる怒りを私から彼を奪った彼女に嫌がらせという暴力でぶつけてストレスを解消させる私は世に言うクソ野郎に違いないだろう

するとそんな私の前にいつものように愛しき彼は颯爽と現れるのだ


「貴様ッ、彼女に何をやっている!!」


そう叫んで私を強く押しのけ彼女に駆け寄る彼はまるで王子様


「別に何もやってないよ?ただいつも通り仲良く彼女と喋ってただけだよ、ね?」


そう彼女に賛同を求めるように問いかけるが彼女は涙目でこちらを強く睨み返すだけ


そこは大人しく首を縦に振るか返事をして欲しかったなぁ


なんて考えたところで結局そんな素直に彼女が私の思った通りにしたとしても彼は私を責めるだろうね


「貴様の嘘に付き合ってられるほど俺は忙しくない…そんなことよりもいい加減俺たちに構わないでくれ
はっきり言うが迷惑で仕方がない」


そう冷たく突き放したような言い方をされても仕方がないことは分かってる

だって自分が大好きで大本命の彼女が"元カノ"という私に虐められていればなおさら


「そんなキツく言わなくてもいいんじゃないかな?もうこれに懲りて貴方達に構わないから…ねっ?
許してよ…アダム」

「その口で俺の名前を気安く呼ぶな」


そう、もう名前すら言わせてくれないんだ

きっと所詮私は捨て駒だったわけで

"本命"が出来てからはそんなに必死になれるんだね


「そっか…残念!名前ぐらいいいかなと思ったのにさ?まぁー、ともかく貴方達と関わるのはやめてあげるよ。じゃーね、アダム…
貴方の前にはもう現れないからさ」

「ッ…一生その姿を俺の前に見せるな…」



そんな憎悪がこもった彼の言葉を受け流し、背を向けてその場を去った

2話→



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Omiso(プロフ) - 白虎さん» またのコメントありがとうございます!私も少しこの小説を終わらせることに寂しさを感じちゃいました(笑)けれどこの作品を良いと言って貰えてとても満足しています!次回作は考え中なのでいつになるのか分かりませんが頑張ってみますね!本当にありがとうございました! (2019年4月28日 1時) (レス) id: dc3fcb1081 (このIDを非表示/違反報告)
白虎(プロフ) - 完結おめでとうございます…! そしてお疲れ様でした! 終わってしまい少し寂しい気もしますが、やっぱり感嘆しました…! とても良い作品を書いてくださってありがとうございました、次作の方、楽しみにしてます!! (2019年4月28日 0時) (レス) id: e2f4e0cbf0 (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - 13推しさん» 最後まで応援ありがとうございました!貴方様のコメントがとても励みになっていました!この作品を素晴らしいと褒めて下さり、読み返していただけるなんて嬉しすぎるお言葉とても感激です!本当に最後までこの小説につきあって下さりありがとうございました!! (2019年4月28日 0時) (レス) id: dc3fcb1081 (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - mikuri1024さん» またのコメントありがとうございます!!今回の小説では病みの13はいませんでしたが、純粋な13を楽しんで頂けてられてたのならとても安心しました…。次回作についてはまだ考え中ですが貴方様の応援の言葉とても嬉しく思います!!本当に最後までありがとうございます! (2019年4月27日 23時) (レス) id: dc3fcb1081 (このIDを非表示/違反報告)
13推し(プロフ) - 完結お疲れ様でした!!いやぁー、とても満足出来ました!素晴らしい作品をありがとうございます!これからもちょくちょく読み返します(笑) (2019年4月27日 23時) (レス) id: ad78e4c495 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Omiso | 作成日時:2019年3月26日 22時

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