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リーハ君がいない! ページ27

ところが。
外へ出ると、リーハ君の姿がなかった。
見渡す限り白い庭のどこにもいない。

「リーハ君は?どこに行ったの?」

私は、バカでかい雪だるまにペタペタと雪をくっつけている、リーオックさんとコノハヅキさんに聞いた。

「おれはしらない!」
「リーオックさんは知らないの?じゃあ、コノハヅキさんは?」
「さっき、みちをあるいていったよ」
「え、道を?」

私は降り続く雪を透かして、シンと静まりかえっている通りを見た。

リーハ君、なんで庭から出て行っちゃったの?
二人を見ててって頼んだのに。

何となく胸騒ぎがして、私はそろそろと、雪で真っ白に染まった通りに出た。
「ひょっとしたら、すぐそこにリーハ君がいるかも」なんて思って、少し歩いてみる。

「リーハくーーーん!」

近所迷惑を承知で、呼んでみる。
しかしリーハ君の姿はない。
呼びかけに答える声も聞こえなかった。

リーハ君、本当にどこに行っちゃったのよ?
私は雪の中に立ち尽くした。
怖いわ、リーハ君の身に何もなければ良いけど……

でも、それ以上遠くへ探しに行くのは躊躇われた。
あのちび二人を野放しにしてはおけない。
結局私は、また庭へ引き返した。


「ナナミ!すごいだろ!」

リーオックさんが雪だるまを指差して叫んだ。
にこにこ顔のコノハヅキさんは、ひたすら雪だるまに雪をくっつけている。

「おおきいだろ!ユウミさんもよろこぶよな?!」
「うん、多分そうね」
「これは、そうかんたんにくずれないんだぞ!」
「へぇ」
「あしたまでぜったいにこわれない!」
「そりゃすごいわ」

悪いけど、リーハ君の事が気になっている私は生返事。
でも、それを気にも止めずに今度はコノハヅキさんが喋り出した。

「ナナミちゃん、すごいでしょ!リーオックがね、ぜったいにくずれないっていうやりかたをおもいだしたんだよ!」
「やり方?」

まぁ、リーオックさんなら色々知ってるでしょうね……と思いつつ、私はちょっとそれが気になった。

「どんなやり方なの?」
「ニホンのこわいはなしによくでてくるやりかたなんだって!あのね、ひとばしr「あ、コノハヅキ!いうな!」

え?何それ!
ひとばしってなんの事よ!

「何の事?ちょっと、隠さないで教えなさい!」
「なんでもない!」

リーオックさんはそう言って、なんでもある顔(・・・・・・・)をした。
目を逸らすといういつもの表情を。

私はハッとした。

「アンタ達……リーハ君に何かしたのね?!」

ひとばしr→←ちょっと手袋を取りに



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設定タグ:僕のクレイジーDAYS , 妄想爆発 , 殺し屋   
作品ジャンル:笑える話, オリジナル作品
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冷兎 - シャーロックさん» それはない、え、てか二人が言うこと聞くとか明日地球滅亡するの?? (2021年1月31日 21時) (レス) id: c9ef579e5a (このIDを非表示/違反報告)
シャーロック(プロフ) - 冷兎さん» ふふふ、ナイスなのはレイトの絵がすっごくかわいいからだよ! (2021年1月31日 15時) (レス) id: 9c59d2a140 (このIDを非表示/違反報告)
冷兎 - 姉貴…ここであの絵を取り入れてくんのと青葉入ってくんのナイスすぎる (2021年1月31日 1時) (レス) id: c9ef579e5a (このIDを非表示/違反報告)
シャーロック(プロフ) - 冷兎さん» もうめっちゃくちゃだねwこれが本当のクレイジーDAYS☆ (2021年1月29日 21時) (レス) id: 9c59d2a140 (このIDを非表示/違反報告)
冷兎 - シャーロックさん» あ、俺よりヤバイ人出てきてはるんですけど??え、ちょ、らんn((ナナミぃ!サンクチュアリ燃やして彼女と一緒に日本に帰って来い!! (2021年1月29日 21時) (レス) id: c9ef579e5a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シャーロック | 作者ホームページ:https://twitter.com/Sherlock_Rio  
作成日時:2020年12月22日 22時

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