私の提案を二人は受け入れた ページ15
「そうだな!おひるにはあそべる!」
「でしょ?」
私は嬉しそうな顔になった二人の髪の毛を掻き回した。
「……リーハもくるだろ?」
リーオックさんがちょっとバツの悪そうな顔をしながらリーハ君を見た。
「え……」
リーハ君はしばらく迷っていた。
まぁ、彼は勉強がしたいだろうしね。
だけど、コノハヅキさんが「いっしょにやろうよ!」と言ったので、雪遊びに参加する事にしたようだ。
「そうですね……僕もやります。考えてみるとすごく久しぶりです」
「私も久しぶりだわ」
姉さんは今でも作ってるみたいだけどね。
「なんだかワクワクしてきました!」
リーハ君は笑顔でそう言った。
優しいわね。
これがリーハ君の良いところだわ。
さっきはあんなに殴られてたのに。
幼児のポカポカ殴りだから大事はないと思うけどね……。
リーハ君の言葉に、リーオックさんは一瞬だけホッとしたような顔をした。
すぐにその表情は消えてしまったけども。
コノハヅキさんも歓声を上げているし、まぁなんとかこの場は上手く収まったんじゃない?
「じゃあ、そういう事で決まり!」
私は立ち上がった。
「急いでご飯を食べて、お皿洗いも掃除もやっちゃうから、それまで静かに遊んでいてね」
「……しずかに?」
リーオックさんが少し不満そうな声で聞き返して来た。
「うん、静かに。安全に。読書とかお絵描きをしたらどう?リーオックさんはクリスマス・キャロルを読めば?」
「クリスマス・キャロルなんてとっくにあたまのなかにある!くりかえすだけムダだ!」
あっそう……。
すみませんねぇ、リーオックさんが天才だって事、すっかり忘れてましたよ!
「じゃあ、他の本を読むとか」
「いまはどくしょをするきぶんじゃない!」
「はいはい……それならお絵描きはどう?ねぇ、コノハヅキさん」
コノハヅキさんに話を振ると、コノハヅキさんはニッコリと笑った。
「うん、ぼくクリスマスの絵をかくよ!」
「いいわね!後で見せてくれる?」
「うん!」
「いやだ!おれは絵をかかない!」
ようやくコノハヅキさんは良い子になったけど、リーオックさんがまたバダバタし始めてる。
困ったわ……。
そろそろご飯に戻りたいんだけどなぁ……。
頭がズキズキと痛むのを感じ、私が額に手をやったその時、思いがけずコノハヅキさんが助け船を出してくれた。
「絵なんてかんたんだよ。見たままにかけばいいんだから!リーオックはかんさつりょくがひといちばいあるし、かけるはずだよ!」
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冷兎 - シャーロックさん» それはない、え、てか二人が言うこと聞くとか明日地球滅亡するの?? (2021年1月31日 21時) (レス) id: c9ef579e5a (このIDを非表示/違反報告)
シャーロック(プロフ) - 冷兎さん» ふふふ、ナイスなのはレイトの絵がすっごくかわいいからだよ! (2021年1月31日 15時) (レス) id: 9c59d2a140 (このIDを非表示/違反報告)
冷兎 - 姉貴…ここであの絵を取り入れてくんのと青葉入ってくんのナイスすぎる (2021年1月31日 1時) (レス) id: c9ef579e5a (このIDを非表示/違反報告)
シャーロック(プロフ) - 冷兎さん» もうめっちゃくちゃだねwこれが本当のクレイジーDAYS☆ (2021年1月29日 21時) (レス) id: 9c59d2a140 (このIDを非表示/違反報告)
冷兎 - シャーロックさん» あ、俺よりヤバイ人出てきてはるんですけど??え、ちょ、らんn((ナナミぃ!サンクチュアリ燃やして彼女と一緒に日本に帰って来い!! (2021年1月29日 21時) (レス) id: c9ef579e5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シャーロック | 作者ホームページ:https://twitter.com/Sherlock_Rio
作成日時:2020年12月22日 22時