これが恋だなんて信じないⅡ (ページ44)

今日:20 hit、昨日:35 hit、合計:57,175 hit

【番外編】転びましたよね？ページ44

12月31日大晦日

紅白歌合戦に刀ミュのみんなが出演するということで、またもや私の部屋に集まり、私と綾瀬はテレビに張り付いていた。(凛加もいるけど)

「あ、出てきた！」

「あ〜加州可愛い〜！」

「おぉ！この子とこの子だっけ、2人の推し」

「うん、この赤黒と白黒ね」

当然加州が喋り、順々に他のキャラがセリフを話す。と思ったら髭切喋ってる。こういうの回ってくるタイプだと思ってなかった。意外すぎる。

「待って兄者喋ってんだけど嘘でしょ？何ごと？」

「やばいな」

「これは、緊張してるな…頑張ったね…」

「あんたファンなのか彼女なのかお母さんなのかよくわからん感じになってるよね…」

いや、お母さんは違うよ？目線はそうだけど。

「地上波に推しが…」

「よかったね…幸せだね…」

「ただのオタクの会合だけどこれ」

そしてAqoursが出演して、すぐに刀剣乱舞が始まった。

やっぱりソロがある子とない子あるんだな〜とか思いつつテレビにずっと視線を送っていると、髭切のソロが来た。待ってソロあるの？やばいやばいまじか

そんなこと思ってたら加州のソロまで来てサビが来て終わって………「よかったねー」なんて綾瀬と言い合っていたけど………

でもちょっと待って？さっきの髭切のソロの前の短い間奏、膝丸が…あれ？見間違いかな……

転びかけてたような……？

キャラ的にも好きなのはあるけど、一応先輩だもん。兄者が画面にいない時は次は膝丸見てるもん。

態勢崩したの…見たぞ私は…まあ誰かに当たりそうになったから避けただけだと思うけど、洸さんの運動神経で転ぶとかほぼほぼないから。しかも、そのあとの兄者のソロに間に合ったのは流石としか言えない。

でもごめん、洸さん。

先輩だけど、思わず笑ってしまった私をお許しください。

──────────────────
後日

LINEにて

『洸さん紅白転びかけてました？』

『うん、よく見てるね』