▶︎：レモネード ページ16
拓実side.
はぁ…今日、俺めっちゃ不調やん。
何度も同じところで止められた。
何回録り直しても納得いくように歌えん。
喉の調子も悪いし…
鼻からきとんな、これは。
調子悪い時に純喜くんと一緒やと
やたら上手く聞こえてあかん…。
いや、上手いからしょうがないんやけどさ…。
こんなこと考えたくないのに…。
拓「はぁ…。」
『…拓実…くん？』
大きなため息の後に聞き覚えのある声がした。
拓「A…。」
『豆ちゃんに聞いて…。来ちゃいました。』
拓「あぁ…。」
『初めて来ました、屋上！』
拓「えっ？」
『気持ちいですね！天気もいいし、
こんな都会でちょっとした自然が感じられる！』
拓「ﾌﾌｯ…確かにそうやな。」
『飲みますか？レモネードです。
ミントが結構効いてるので
喉と鼻がスッキリすると思います。』
拓「え？あ、ありがとう。」
スタッフさんから喉心配されることはよくあるけど…
鼻に効くって…よく見てんなぁ…。
お礼を言ってレモネードを受け取ると
Aは満足そうに笑って隣に座った。
『あ、お邪魔でしたよね…。なんかすみません！
先に戻ってますね！』
そう言われて咄嗟にAの腕をつかんだ。
拓「あ、いや…、ええよ。
ってか、おって欲しい…。」
『あ、はい。』
自分でも咄嗟の行動すぎて…
いつもやったらこういう上手くいかん時は
一人になりたいはずなんやけど。
Aはそんな俺の気持ちをわかってるのか
何も言わずにただ、ただ隣に座ってる。
拓「俺さ…今日めっちゃ不調なんよ。」
『そうなんですか。』
興味なさそうに空を見上げながら
相槌を打つA。
拓「そういう時ってさ、みんながめっちゃ上手く感じて
自分がJO1のレベル下げてるんじゃないかって…
不安になって…余計声が出らんくなるんよな。」
『そうなんですね。』
Aが聞いてるか聞いてないか
よく分からん返事するから、そのまま続けて話す。
拓「自分の練習不足のくせに…
他の人が上手く歌えてんのも…
なんかモヤモヤしてさ。
俺って最低やなって…。」
あんまり他人にこんなこと言わんのに、
そんなことないですよ！って
言って欲しいの見え見えな弱音を吐いてる
そんな自分がまた嫌になる。
.
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Mii5(プロフ) - 絵未莉さん» コメントありがとうございます！更新が滞っておりすみません(._.)更新再開しておりますので、また読んでいただけると嬉しいです。引き続き、よろしくお願いします！ (4月25日 0時) (
レス) id: 3622881a06 (このIDを非表示/違反報告)
絵未莉 - 続きが気になります (4月23日 2時) (レス) id: 1d37fee5ab (このIDを非表示/違反報告)
Mii5(プロフ) - みんみんさん» みんみんさん、気付いてくださりありがとうございます！大変失礼しました。一度見直して修正しております！読んでくださりありがとうございます！ (3月30日 22時) (レス) id: 3622881a06 (このIDを非表示/違反報告)
みんみん(プロフ) - メンバーの名前間違ってます。×鶴坊⚪︎鶴房 (3月30日 16時) (レス) @page7 id: 509f38a505 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mii5 | 作成日時：2024年3月27日 0時
