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132話 大事な友達 ページ11
麗日side
Aちゃんと初めて出逢った時、優しいけど何処か線を引かれているような、少しもどかしいような距離感だったのを覚えている
私と話したくないんかなとか少し考えたりもした
でもそんなのは私の思い違いで、私や女子の皆と友達になれて嬉しいと泣いて喜んでくれた
いっつも優しくて、明るいAちゃんは本当に輝いてた
でも私は全然、全然Aちゃんのこと知らんかった
友達だー！って喜んで、Aちゃんが抱えてるもんに気付かんかった
敵に襲撃された時、Aちゃんが震えて、傷ついて、怖がっているのを見て、この子は今までどのくらい我慢してきたんかなって思った
私や皆に迷惑かけんようにって強がってたんじゃないかなって
今もそう
Aちゃんは何かを抱えてる
華奢な身体からは想像もできない重たいものをたくさん
私はそれを振り払ってあげたい
少しでも軽くしてあげたい
ヒーローになりたいんは父ちゃんと母ちゃんを助けるっていう理由だけだったけど
Aちゃんが傷ついてるのなんて、見たくない
ずっと笑っていて欲しい
だから...Aちゃんの笑顔を守れるように、私頑張るね
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作者名：雪乃 Kei | 作成日時：2020年4月29日 13時
