な組の若頭【stxxx】

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三限目終わり。


私はずっと項垂れていた。




もう最悪すぎて教科書すら開く気になんない。

わかる？この気持ち。


え？わかるって？
仲良くなれるね、うちら……



もう…頭おかしくなってきた。無理……





「A」





さとにぃの声が聞こえる。

ショックすぎて幻聴まで聞こえてきだした？
さすがにここまで来ると本人の私でも引くわ……





「いつまで項垂れてんだよ、これなーんだ」

『え……？さ、さとにぃ！？』





なんでさとにぃが学校にいるの！？
しかもなんで私の教室に！？

え、幻覚…じゃないよね。






「よっ、莉犬から連絡貰ったから
弁当持ってきてやったよ」

『ふぇぇ…！さとにぃ……！ありがとう〜！』





やばい、今日イチ嬉しい…

さとにぃホントにこういうところ優しいよなぁ…
私が甘えちゃってるだけかな？

あとで莉犬にもお礼言お。
莉犬、ころんのとこ行っちゃったし。





『今から？』

「おう！今日はすぐ終わるやつだから
ちゃちゃっと終わらせて帰ろうかなーって

今日夕飯何がいい？」

『んー、鍋かな！』

「了解！さとみ特製、寄せ鍋でも作っちゃおっかな☆」

『やったぁ！じゃあ今日も頑張ってね！さとにぃ！』

「おう！
ちゃんと弁当残さず食えよ〜」





そう言って、さとにぃは任務先に向かった。

えへへ、嬉しいなぁ。


ツイてないと思ってたけど、
やっぱツイてた〜♪






「あれ？さとちゃん来た？」

『莉犬！連絡してくれたんでしょ？ありがとう！』

「はは、笑顔に戻って良かったよ」







その日は、
私はお昼ご飯を、いつもより幸せな気持ちで食べた。


あの後、クラスの女の子たちから
さとにぃの件で質問攻めされたのは

言うまでもない。





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