な組の若頭【stxxx】

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『またころん？』

「悪いかよ」




任務先に向かう車に先に乗っていたのは
少し不機嫌なころん。

どうやら、るぅちゃんから
朝からバナナを取られた為、こんな調子だとか。


ほんとお猿さんかよ。




大人しく車に乗れば、
部下が車を発進させる。

本日の任務は、最近テレビでよく取り上げられている、
"葉組"という組織を潰すこと。


任務といっても依頼に近い。

な組は公にされてない組織だが、
国家公認の組織の為、国からのご依頼も少なくはない。

今回は国からのご依頼ってわけ。




『今日は早めに片付けるよ。』

「そのつもりだけど？」

『もう…機嫌直してよ』

「うっせ」

『あとでバナナ買ってあげるから…
るぅちゃんには内緒だよ？』

「……わかった。」




不機嫌そうに返事をするが
口元が緩みまくっている。

あなた、よくそれでここの組織にいられるわね。

潜入捜査専門の莉犬に笑われちゃうよ。




そうこうしてると、
目的地に到着したみたい。

すぐさま降りると、
どうやら私たちを待っていたみたい。

ぞろぞろと出てくる手下らしき人たちが
私たちを睨みつける。




『ふふ、なんだか待ってました！って感じね』

「気、抜かないでよ。若頭」

『その言葉、そのまま返すわよ。ころん』





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