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『ジェルくんのバカ…』
「……なんでそんな泣きそうなってるん…」
心配で泣きそうな私の頭を撫でる彼。
子供扱いしないで、といつもは払い除けるが、
こればっかりは払い除けることは出来ない。
すると、
入口付近になーくんが居ることに気づく。
私は、ジェルくんに微笑みかけて
その場を後に、なーくんに近づいた。
『なーくん、なに?』
「あ…A……
ごめんね、さっき焦っちゃって…」
『いいよ、健康維持がプロとして基本。
なーくんの心配する気持ちは十分わかるから。』
「そっか…ありがとう
それと、任務なんだけど……」
『了解、向かうわ。』
「うん、内容は俺の部屋で話すね。」
『わかった、先に行ってて。』
なーくんは軽く頷いて、
自室へ向かった。
私はまた、ジェルくんの部屋に入っては
ジェルくんの頬に触れた。
まだまだ熱い彼の体温に
私は心配でまた、泣きそうになる。
『ジェルくん、安静にしててね…』
「任務か…?」
『うん、行ってくる。』
「A…」
『なに?ジェルくん』
「生きて…帰ってきてな……」
ふにゃと弱々しく笑うジェルくんは
そのまま眠ってしまった。
きついのに、
私に優しく話しかけてくれたジェルくん。
当たり前でしょ。
生きて帰るに決まってるわ。
大切な組員が、
大切な家族が待ってるもの。
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めあり(プロフ) - キララさん» キララさん何作品もありがとうございます〜…!!(∩ω∩*`) (2021年2月16日 23時) (レス) id: 9f1dd59455 (このIDを非表示/違反報告)
キララ - 3つ目も楽しく読ませていただきます! (2021年2月16日 23時) (レス) id: 97464f7e6f (このIDを非表示/違反報告)
めあり(プロフ) - 蝶花さん» わわわ!ありがとうございます!頑張りますっ! (2020年12月7日 17時) (レス) id: 9f1dd59455 (このIDを非表示/違反報告)
蝶花 - 更新待ってます! (2020年12月7日 15時) (レス) id: 38881abff7 (このIDを非表示/違反報告)
めあり(プロフ) - 冷凍みかんさん» コメントありがとうございます!素敵なお言葉、光栄でございます!!頑張ります! (2020年12月6日 10時) (レス) id: 9f1dd59455 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めあり | 作成日時:2020年12月2日 22時