な組の若頭【stxxx】

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【side J】





Aと別行動を開始した。

俺はすぐさま、ハニトラ作戦を実行。


どうやら向こうでAもやってるみたいだから、
丁度いいや。





「こんばんは♪」

「え…っと…こんばんは？」





田中部長の不倫相手の佐藤さん。

大人しそうな感じの見た目に
おっとりした声の持ち主。

こんなウブそうな人が不倫なんてねぇ……


ほら、俺がちょっと微笑みかけただけで
もう頬っぺた赤くしとる。


目移りさんやな。





「良かったら俺とこの後、抜け出しませんか？」

「えっ…！」

「ふふ、可愛らしい人がいるなって思って
勇気出して声掛けて正解でした、本当に可愛らしい」

「そ、そんな…///」




はは、単純やなぁ。

君のこと、そんな可愛ええなんて思ってへんよ？


もっともっと可愛ええ子はおる。

うちの若頭＿＿＿とかな。




A、こっちは成功やで。

あとはお前んとこの奴を殺るだけ。





《あーあー、聞こえる？ジェルくん》





なーくん……？





「佐藤さん、少し席を外しますね」





まさか……A失敗したとかちゃうよな…？




《依頼主から追加依頼。
不倫相手も遭遇すれば、殺れとのこと。

ジェルくん、行ける？》




なーんだ、そんなこと…





「余裕っすよ、俺に任せてください」





俺はすぐさま、不倫相手のもとに戻り
彼女の手を取る。

赤くする彼女は心做しか嬉しそう。



なんでそんな嬉しそうな顔をするん？

なんも知らんって可哀想よな。











今から殺されるっていうんに。




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