な組の若頭【stxxx】

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『莉犬ってなんで留年したの？』

「え"！？…それ聞くぅ……？」





君は、そんなことを聞いてきたね。

まぁ俺も好きで留年した訳じゃないんだよね。



任務行きすぎて単位落とした、なんて
言ってみたけど、

本当はなーくんから頼まれた依頼なんだよね。

まぁそんなことは、
当の本人は知らないだろうけど。



若頭である、Aを守るのは
俺とるぅとくんのお仕事になった。




今年1年生として入学する彼女を
1人にさせるわけにはいかないため、

俺がもう1年、1年生をすることに……とほほ…


守れればそれでいいから
全然、苦ではないんだけどさ？






「A、いつでも俺を頼ってね？」

『え、なに急に…』

「なんとなくだよぉ〜」

『まぁ、勉強に関しては頼るかもしんない。』

「お易い御用だよ〜！」

『ふふ。あ、莉犬。なーくんから。』

「任務かな？」





なーくんからの電話に
俺はすぐさまスマホを開いた。





「はいはーい、莉犬だよー」

《あ、もしもし？莉犬くん？
帰りにね、卵ともも肉買ってきてー！

今日はね、さとみ特製親子丼だって！》

「あははw 了解w」

《お願いしまーす！》

『なーくんなんだって？今日はどんな任務なの？』






俺はもう何人もの人を殺めてきた。

何人もの人の血を浴びてきた。



でも、後悔はしていない。



この可愛い若頭を守れれば、それでいい。






「んっとね、卵ともも肉！」

『はい？w』

「帰りにお買い物するっていう任務だよw」






たまには、
平和な任務を遂行するのもいいかもしれないね。





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