な組の若頭【stxxx】

【3】いい方に傾いた . ページ12

.




翌日の朝。

いつも通り私は学校の準備をする。



制服を着て、茶の間に向かえば
既に莉犬が朝食をとっていた。

私も隣に座って朝食をとり始める。

今日もさとにぃのご飯は美味しい。





『おはよ、莉犬』

「おはよ！昨日は任務お疲れ様〜」

『久しぶりの合同任務だったよ〜、
楽しくゲームしたよ』

「ゲーム？w」

『てか、ころんは？まだ起きてないの？』

「さっき見かけたけどね？訓練してるんじゃない？」

『へぇ〜、熱心だねぇ。』





朝からバターと蜂蜜が豪快にのった、
ホットケーキを頬張りながら感心する。

ころんは本当に脳筋だなぁ〜、なんて。


そんなことを考えてると、
お風呂上がりのころんが茶の間に来た。

お、訓練終わったんかな？





『ころんおはよ、朝からお疲れ〜』

「なんで知ってんの…」

『莉犬が教えてくれた』

「もう…。さとみくん、僕バナナオレ欲しいんだけど」

「はいはーい」





冷蔵庫からバナナオレを取り出し、
それをころんに投げ渡す、さとにぃ。

ほんとこの2人は相性いいね。
さすが相方同士だ。





「A、そろそろ学校行くよー」

『おっけー、ころん準備終わった？』

「うん…ってあれ、あの人…」





玄関口で部下たちが頭を下げて
出迎えてくれている。

その中に見覚えのある人物が。





『ほーら、いい方に傾いた♪』

「なんで夜組のっ……」





夜組の基地で最初に出会った手下さん。

昨日から、な組の部下になった。


"夜組より、な組のほうがきっと君の力になる"

そう伝えると、
彼は目を輝かせて私についてきてくれた。






「おはようございます！Aさん！
昨日はすみませんでした、今日からお願いします！」

『ふふ、ちゃんと働くんだよ〜』

「はい！行ってらっしゃいませ！」





「A、あの時のいい方ってこういうこと？」

『ころん、頭良くなった？』

「元々、僕頭いいんだけど。」





.

.→←.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す