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美女と少年 ページ33

目を覚ました。

私は保健室らしき所のベッドで寝ていた。


頭が熱い。

特に熱い所を触ってみたらたんこぶが出来ていた。


腹が治ったと思ったらこれだよ。笑えるよね。

あはは。


……あ。

もしかして前世同じ時代に生きた人と関わってるせいかな??

なんだかんだ怪我した時にいつも会う気がする。


そうじゃない人もいるけど……関係してるのかも。

今まではこんなに怪我しなかったし。



やっぱり前世で同じ時代に生きた人とは極力関わらない方がいいのかも。





「目が覚めましたか」

「あ、はい」


清潔そうな白色のカーテンが開けられた。


そこには保健室の先生らしき女性がいた。

……確か養護教諭は珠世先生?だったかな。



声をかけられて無意識に返事をした。

改めてその女性を見ると、ものすごい美女だった。


え???

美しすぎる……えっ、美しい……。


入学式は遠目だったから分からなかった。

こんな美しい人だったんだ……。



「頭は痛みますか」

珠世先生が心配そうに眉尻を下げながら私の頭に手を添えた。


ひょっ!?!?!?


心臓止まるかと思った。

美人の八の字眉はだめだ。鼻血出ちゃう。



何とか気持ち悪い内心に気づかれないように、注意して答えた。

「もうそんなに痛みません」

「そうですか」

珠世先生はゆっくり手を引っ込めた。



「けれど貴女は頭を強打しています。大事をとって早退しても良いと思いますが…」

どうしますか、と訊かれた。


少し悩んだ。

うーん……休んじゃお!!

頭熱くて、上手く働かないし。



「早退します」

「分かりました。少し待ってくださいね」

珠世先生はやわらかく微笑んで、保健室を出ていった。






ふぅ、と息を吐いた。

「珠世先生綺麗だな……」

「当然だ」


突然返事が聞こえてビクッと体を揺らした。

声のした方へ振り向くと、特徴的な猫目の少年が私を睨んでいた。



「珠世様は今日も美しいし、きっと明日も美しい」

「そ、そだね」

殺気を放ちながら言うから、肯定する以外の選択肢はない。

珠世先生が美しいのは本当なんだけども。



少年はフンッと鼻を鳴らすと、言い放った。

「さっさと帰れ醜女」


その言葉に固まる。

し、しこめ……????



「愈史郎」

「冗談です!」


考え込んでいたら珠世さんが保健室に帰ってきていて、いよいよ私も帰る事になった。



「お大事に」

珠世先生は綺麗に笑った。


その笑みに顔を赤くしつつ保健室の扉を閉めた。

石は食べませんよ→←なくなりそう



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設定タグ:鬼滅の刃 , キメツ学園   
作品ジャンル:アニメ
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彩羽_Iroha.(プロフ) - 雛子さん» そうだったのですね…!教えて頂きありがとうございます!これからも応援しています!良かったら仲良くさせていただけませんか…?m(*_ _)m (2019年11月5日 0時) (レス) id: 5b9a02ba17 (このIDを非表示/違反報告)
雛子(プロフ) - 彩羽_Iroha.さん» ありがとうございます!背景画像の水玉模様のことでしょうか??デザイン設定の背景画像で選んでます!これは2ページ目にあります〜 (2019年11月4日 18時) (レス) id: 3004313f3e (このIDを非表示/違反報告)
彩羽_Iroha.(プロフ) - こんにちは!はじめましてです。内容も最高でした、やっぱりキメツ学園いいなあ〜。ちなみになんですけど、背景のやつってどうやってますか、? (2019年11月1日 23時) (レス) id: 5b9a02ba17 (このIDを非表示/違反報告)
雛子(プロフ) - 鬼滅Loveさん» 笑ってくださって嬉しいです(照)頑張ります!! (2019年9月2日 23時) (レス) id: 3004313f3e (このIDを非表示/違反報告)
鬼滅Love - え?なんですか?最高すぎません?笑いすぎてお腹痛いです!続きが早く見たいです!頑張ってください。 (2019年9月1日 23時) (レス) id: 001f58aed0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雛子 | 作成日時:2019年8月7日 16時

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