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中学生男子 ページ25

「そうか。教えてくれてありがとう」

錆兎君が柔らかく笑った。


「いえいえー」


話す内に錆兎君と若干仲良くなった気がする。

だってほら、初対面の時より錆兎君の表情が柔らかく………逆に固くなってた。


あれ??結構おこだね???


「でも、真菰ちゃんに何も無くて本当に良かったですよね!」

怒りを沈めてもらうために笑顔でサムズアップした。


報復とか物騒な事はしなくていいのよ!!!

真菰ちゃんもそんな事望んでないわ!!!多分。



錆兎君は心底驚いた顔をして、こう言った。

「本気で言っているのか」


「うん?もちろん本き」

ドンッ!


突然錆兎君の手が私の手首を壁に押さえつけた。

咄嗟に目を瞑る。


「本気で言っているようだな」

錆兎君の声が聞こえて目を開けた。

そしたら鼻がつきそうなくらい近くに、錆兎君の顔があった。



錆兎君のこの行動の意味が分からず、何回か目を瞬かせていると錆兎君が喋り出した。


「この手を振りほどけるか?」


え。そっ、それくらい出来ますけど!?!?!?


まずちょっとセコいけど足払いをかけた。

……ビクともしなかった。


仕方なく腕に力を入れて正攻法でほどこうとするけど、出来なかった。

単純な力じゃ敵わない。


それに、殺気もグサグサ刺さっている。

一般人に当てたら失禁しそうなレベルの奴が。

いくら前世で鬼を倒しまくっていても、今世では普通の女子高生なのでほんの少し体が強ばる。



「ほどけないだろ」

錆兎君は薄く笑った。


なんだこの子。

この子普通に中学生男子なんだけど。

めっちゃ生意気なんだけど。



錆兎君はコツン、とおでこを私のおでこにくっつけた。

「貴方は、自分が守られる側の存在である事を自覚するべきだ」


少女漫画みたいなワンシーンだなあ、と頭で現実逃避した。



実際は私を見る藤色の瞳は刃物みたいに冷たくて鋭い。

それに殺気もより凶暴になった。

うええ、泣きそう。


「真菰が無傷で良かっただと?では貴方はどれだけ傷ついてもいいのか」

「そ、そんな事はないですよ…」


何だかすごい良い人に扱われているような気がして訂正した。

けどすぐに反論される。


「そんな事ある。貴方は腕一本失っても、一生歩けない体になってもそうやって明るく笑いそうだ」


うっ…………否定は出来ない。


けど命取られた訳じゃないし、それで守った人が無傷なら良くないか?

なんでそんなにおこなんだ??

飴と鞭的なあれですか→←ミジンコに



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設定タグ:鬼滅の刃 , キメツ学園   
作品ジャンル:アニメ
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彩羽_Iroha.(プロフ) - 雛子さん» そうだったのですね…!教えて頂きありがとうございます!これからも応援しています!良かったら仲良くさせていただけませんか…?m(*_ _)m (2019年11月5日 0時) (レス) id: 5b9a02ba17 (このIDを非表示/違反報告)
雛子(プロフ) - 彩羽_Iroha.さん» ありがとうございます!背景画像の水玉模様のことでしょうか??デザイン設定の背景画像で選んでます!これは2ページ目にあります〜 (2019年11月4日 18時) (レス) id: 3004313f3e (このIDを非表示/違反報告)
彩羽_Iroha.(プロフ) - こんにちは!はじめましてです。内容も最高でした、やっぱりキメツ学園いいなあ〜。ちなみになんですけど、背景のやつってどうやってますか、? (2019年11月1日 23時) (レス) id: 5b9a02ba17 (このIDを非表示/違反報告)
雛子(プロフ) - 鬼滅Loveさん» 笑ってくださって嬉しいです(照)頑張ります!! (2019年9月2日 23時) (レス) id: 3004313f3e (このIDを非表示/違反報告)
鬼滅Love - え?なんですか?最高すぎません?笑いすぎてお腹痛いです!続きが早く見たいです!頑張ってください。 (2019年9月1日 23時) (レス) id: 001f58aed0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雛子 | 作成日時:2019年8月7日 16時

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