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目を覚ます ページ23

ぱち。


目を開けた。

……あれ?天井が見える。

それに掛け布団がかけられている。


は!?!?!?

勢いをつけて飛び起きた。



「お姉さん、おはよう」


声のした方を振り向く。

そこには先程助けた女の子が正座していた。

「おはようございます…」


「体は大丈夫?」

女の子は首をこてんと傾げて、私に尋ねた。

かっ、可愛いいいいいい!!!!!



その女の子はよく見ると外ハネのセミロングヘアで狐の髪飾りをつけていた。

それに澄んだ花緑青色の目をしている。


え?????可愛いんだけど???????



心が荒ぶっている事を悟られないように穏やかに言った。

「もうそんなに痛くないです」


女の子は明るい声を出してぱあっと笑った。

「そっか」


あまりの可愛さに吐血しそう。


私が感動していると、女の子は再び口を開いた。

「けど手当するから、とりあえず服を脱いで」

「あ、いや、こんなの一日で治るので」

「脱いで」

「はい」


大人しく制服を脱いだ。

そしたら女の子はテキパキと私に手当を施してくれた。

この子、私より年下に見えるけど器用な子だなあ。



「これでおしまい。じゃあ私の浴衣を貸すからそれを着てね」

「私はこれを洗ってくるから」

私の脱いだ制服を持って女の子が部屋の外へ出ようとした。


「ちょっ、ちょっと待って!」

慌てて呼び止めた。


女の子は不思議そうに振り返った。

それからあっ、と何かに気づいた顔をした。


「私は真菰。ここは鱗滝さんの家だよ」

「そ、そうなんだ。教えてくれてありがとう」


知りたかった事を教えてくれた。

けどそうじゃなくて……!!


「私もう帰ります!」

立ち上がって宣言した。


これは明らかに泊めてもらう流れになっている。

けど真菰ちゃんにも鱗滝さん?という方に申し訳ない。


「制服も自分で洗います。手当をしていただき、ありがとうございました」

ぺこり、とおじぎをして真菰ちゃんを見た。


さっきまで真菰ちゃんがいた所には誰もいなかった。


えっ!?もう行っちゃった!?!?


部屋の襖を開けて、とりあえず右を向き、慌てて叫んだ。


「真菰ちゃ……!!!」


目の前にいたのは真菰ちゃんではなく、宍色の髪が特徴的な男の子だった。


男の子は目を見開いて固まっていたが、しばらくすると顔を真っ赤にした。


その反応に頭に疑問が次々と浮かんで、そしたら一つの事実に思い当たった。



私、服脱いだまんまだったわ。

ミジンコに→←狸タヌキたぬき



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設定タグ:鬼滅の刃 , キメツ学園   
作品ジャンル:アニメ
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彩羽_Iroha.(プロフ) - 雛子さん» そうだったのですね…!教えて頂きありがとうございます!これからも応援しています!良かったら仲良くさせていただけませんか…?m(*_ _)m (2019年11月5日 0時) (レス) id: 5b9a02ba17 (このIDを非表示/違反報告)
雛子(プロフ) - 彩羽_Iroha.さん» ありがとうございます!背景画像の水玉模様のことでしょうか??デザイン設定の背景画像で選んでます!これは2ページ目にあります〜 (2019年11月4日 18時) (レス) id: 3004313f3e (このIDを非表示/違反報告)
彩羽_Iroha.(プロフ) - こんにちは!はじめましてです。内容も最高でした、やっぱりキメツ学園いいなあ〜。ちなみになんですけど、背景のやつってどうやってますか、? (2019年11月1日 23時) (レス) id: 5b9a02ba17 (このIDを非表示/違反報告)
雛子(プロフ) - 鬼滅Loveさん» 笑ってくださって嬉しいです(照)頑張ります!! (2019年9月2日 23時) (レス) id: 3004313f3e (このIDを非表示/違反報告)
鬼滅Love - え?なんですか?最高すぎません?笑いすぎてお腹痛いです!続きが早く見たいです!頑張ってください。 (2019年9月1日 23時) (レス) id: 001f58aed0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雛子 | 作成日時:2019年8月7日 16時

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