ゾンビ ページ16
｢え、何その傷！？｣
｢あはは、こけちった｣
次の日登校して、当たり前だけどゆうちゃんに驚かれた。
他にもクラスメイト数人に心配された。
なぜなら今の私の顔は赤黒いかさぶたが広がっていて、ゾンビみたいになっている。
怪我の治りが速いため明日にはそのかさぶたが取れそうなのが唯一の幸いだ。
けど少なくとも今日一日はこのゾンビ顔で過ごさなくてはならない。
｢しんどい……｣
｢ねえ、どこにしがみついてるか分かってる？｣
｢ゆうちゃんのおっ｣
｢離れろ｣
持てる者こそ与えて下さいよ……。
ゆうちゃんの言葉は聞こえなかった事にして、さらにぐりぐり顔を押し付ける。
今の私に同情してくれたのか、ゆうちゃんはそれ以上何も言わなかった。
｢Aちゃん、呼ばれてるよ｣
クラスメイトの女の子に声をかけられた。
｢え？｣
ガバッと顔を上げた。
廊下側を見ると一際目立つたんぽぽ頭の少年がこちらを伺っていた。
……おいおいおい。
△
｢えっと、どうしたの？｣
廊下に出て、首を傾げた。
私を呼んだのは我妻善逸だった。
我妻はものすごく目を泳がせてから、小さな声で俯いて答えた。
｢あの、怪我大丈夫かな、って思って｣
違うクラスなのにわざわざ言いに来たのか、優しい奴だな。
｢心配してくれたの？ありがとう｣
純粋に嬉しくて、笑顔でお礼を言った。
すると我妻は一瞬でぼっ、と湯気が出そうなくらい真っ赤になった。
あー、我妻はきっと前世の記憶が無いんだな。
私相手に赤くなるとか、前世じゃありえないからな。
｢た……A…ちゃんは女の子だから｣
我妻が喋りだしたと思ったら、不自然な所で一度切った。
え！！女の子扱い？？我妻が？？私を？？？
待って、笑っちゃう！！！止めてーーー！！！！
笑いを堪えようと唇を少し噛んだ。
と同時に我妻が私の頬に手を軽く添えて、数秒前の続きを言った。
｢早く治るといいね｣
我妻は眉尻を下げて、心から心配そうな顔をした。
｢あ、ごめんね！変な事して！！｣
唇を噛む私に気づくとひゅん、と素早く手を引っ込めた。
私は硬直した。
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彩羽_Iroha.(プロフ) - 雛子さん» そうだったのですね…！教えて頂きありがとうございます！これからも応援しています！良かったら仲良くさせていただけませんか…？m(*_ _)m (2019年11月5日 0時) (
レス) id: 5b9a02ba17 (このIDを非表示/違反報告)
雛子(プロフ) - 彩羽_Iroha.さん» ありがとうございます！背景画像の水玉模様のことでしょうか？？デザイン設定の背景画像で選んでます！これは2ページ目にあります〜 (2019年11月4日 18時) (レス) id: 3004313f3e (このIDを非表示/違反報告)
彩羽_Iroha.(プロフ) - こんにちは！はじめましてです。内容も最高でした、やっぱりキメツ学園いいなあ〜。ちなみになんですけど、背景のやつってどうやってますか、？ (2019年11月1日 23時) (レス) id: 5b9a02ba17 (このIDを非表示/違反報告)
雛子(プロフ) - 鬼滅Loveさん» 笑ってくださって嬉しいです（照）頑張ります！！ (2019年9月2日 23時) (レス) id: 3004313f3e (このIDを非表示/違反報告)
鬼滅Love - え？なんですか？最高すぎません？笑いすぎてお腹痛いです！続きが早く見たいです！頑張ってください。 (2019年9月1日 23時) (レス) id: 001f58aed0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雛子 | 作成日時：2019年8月7日 16時
