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手を掴む ページ11

「そういえば何で手つなぐの?」

屋上で竈門君とお昼ご飯を食べている時、思い出して尋ねた。


私の質問に竈門君は目を数回瞬かせて、困ったように頬を掻いた。

「何でだろうなあ」

その返答にきょとんとしてしまった。

え、理由ないんですか??


「迷惑だったか?」

竈戸君は眉尻を下げながら首を傾げた。

ちょ、八の字眉するな!!!


「エ、イヤ、ソンナコトナイヨ」

「そうか」

そんなことないよ、しか言えないよねー!!

可愛い子の八の字眉は良心に突き刺さるんだよな。


「そろそろ教室に戻ろう」

「あ、うん」

竈門君が立ち上がった。

それを見て私も慌てて立ち上がる。


二人で横に並んで教室に帰った。

手はつながなかった。





俺と善逸と伊之助、そして環さんで合同任務があった。

そこで上弦の鬼と戦い……倒す事に成功した。

けど全員ボロボロで、中でも環さんの怪我は酷かった。

一刻も早く環さんの治療をしなければと思っても、体が全く動かなかった。


「環さん……」

何とか首を動かして環さんの方を見た。

すると濃い灰色の煙が環さんを呑み込もうとしていた。

血の気が引いた。


「環さん!!」

立ち上がって、夢中で環さんの方へ走った。

体中が痛くて痛くてたまらない。

けどあの人を失う訳にはいかない。


後もう少しという所で、環さんは俺に手の平を向けて何かを言った。

『竈門君、もういいよ』


必死に手を伸ばした!

俺の手が環さんの手に触れようとした時、僅かに速く煙が先に呑み込んだ。

俺はその瞬間足がもつれて、つまづいた。


慌てて環さんがいた方を見ると、もう煙は消えていた。


涙が溢れ出てきた。

「っ……!!」



それから濃い煙を使う血鬼術を持つ鬼と出会い、倒した。

ただ環さんは二度と戻ってこなかった。





「また一緒に食べてくれるか?」

別れ際にそんな事を訊かれた。


「うん」

可愛い子は大歓迎だからね。

……まあ、一年に一度くらいの頻度だと助かるかな。


私がそう答えると竈戸君はにっと笑った。

「じゃあA、またな」


「またね」

私も小さく笑い返して、自分の教室に入った。

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設定タグ:鬼滅の刃 , キメツ学園   
作品ジャンル:アニメ
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彩羽_Iroha.(プロフ) - 雛子さん» そうだったのですね…!教えて頂きありがとうございます!これからも応援しています!良かったら仲良くさせていただけませんか…?m(*_ _)m (2019年11月5日 0時) (レス) id: 5b9a02ba17 (このIDを非表示/違反報告)
雛子(プロフ) - 彩羽_Iroha.さん» ありがとうございます!背景画像の水玉模様のことでしょうか??デザイン設定の背景画像で選んでます!これは2ページ目にあります〜 (2019年11月4日 18時) (レス) id: 3004313f3e (このIDを非表示/違反報告)
彩羽_Iroha.(プロフ) - こんにちは!はじめましてです。内容も最高でした、やっぱりキメツ学園いいなあ〜。ちなみになんですけど、背景のやつってどうやってますか、? (2019年11月1日 23時) (レス) id: 5b9a02ba17 (このIDを非表示/違反報告)
雛子(プロフ) - 鬼滅Loveさん» 笑ってくださって嬉しいです(照)頑張ります!! (2019年9月2日 23時) (レス) id: 3004313f3e (このIDを非表示/違反報告)
鬼滅Love - え?なんですか?最高すぎません?笑いすぎてお腹痛いです!続きが早く見たいです!頑張ってください。 (2019年9月1日 23時) (レス) id: 001f58aed0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雛子 | 作成日時:2019年8月7日 16時

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