明日も７ ページ8
コンコン、というノックの音で目が覚める
体のあちこちがバキバキ悲鳴を上げていて、体育座りで寝てしまったことを後悔する
窓からは朝日が差し込んでいて、眩しい
そっか…昨日仮免だったもんな…なんて体の痛みに納得しながら立ち上がる
体を引き摺るようにしてドアに向かうと、扉の向こうから心配そうな声が聞こえた
「Aちゃーん、おるー？｣
ぎいっ、と音を立てて扉が開くと、お盆を持ったお茶子がいた。
「よかったぁ、Aちゃん昨日から何も食べてないやろ？お腹空いたんちゃうかと思って！」
見るとそのお盆にはオムライスやデザートが載っていた
それを見た途端、お腹がぎゅうっと音を立てるようで、昨日から何も食べてない事を思い出す
「ごめんお茶子…ありがとう…」
「ううん全然！話もしたかったし！上がってもええ？」
「うん」
「おじゃましまーす！」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「そうそうそれでね！やっぱあそこであの動きは失敗やったかなーって」
「なるほど」
昨日の仮免の動きを反省するお茶子
持ってきてもらったオムライスは美味しかった
「でねでね、その後はー！」
楽しそうに話をするお茶子
私を思って気丈に振舞おうとしてくれているのだろう。
申し訳ない。
そこで私はふと、昨日の夜の事を思い出した
「あ、…そうだお茶子、一つ、気になった事があって、」
「うん？なになに？」
ふわっと風に乗って流れて来た、あの轟音は、やっぱり気のせいで済むような物じゃない
「昨日、窓を開けたら爆発音が聞こえて来て…ここら辺で何かあった…？」
「…というのは？」
「例えば…勝己、とか…」
そう言うとお茶子は暫く考えてから困ったように笑った
「あかん、Aちゃんにはやっぱり爆豪くんの事はお見通しなんやね。」
そして「後で言おうと思ってたんやけど…」と言いながら、昨日の夜の事を話してくれた
勝己と出久がグラウンドβで殴り合いの喧嘩をした事
二人揃って相澤先生に怒られた事
「それから、デク君にAちゃんにこれ渡してって言われたんだ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3170人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シトロン - 初めまして！いつも楽しく読ませてもらっています！読むたびに胸きゅんする作品でとても素敵です！これからも頑張ってください！応援しています！ (2018年12月15日 14時) (
レス) id: 22bac4a663 (このIDを非表示/違反報告)
akamaru(プロフ) - ひなさん» 本当ですか！？さっき直したと思ったんですが、まだ７に行くようになっちゃってますか？！ (2018年2月10日 15時) (レス) id: 8e554ad2d5 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - ごめんなさい間違えました！ (2018年2月10日 14時) (レス) id: e3fe067d7a (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - この小説の続きへを押すと7にいってしまうようになってますよー (2018年2月10日 14時) (レス) id: e3fe067d7a (このIDを非表示/違反報告)
akamaru(プロフ) - 妃薫。さん» コメントありがとうございます！かっちゃんの幼児化1度やったのですが、短かったのでじっくりやるのもいいですね！´`*続編に進みましたので、そちらでもよろしくお願い致します！ (2018年2月10日 13時) (レス) id: 8e554ad2d5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：akamaru
| 作成日時：2017年12月7日 16時
