明日も６ ページ7
両者１歩も譲らない殴り合いは暫く続いた。
かっちゃんはどうしようもない気持ちを、戦う事で発散させたいだけなのかもしれない
そうだとしても勝手だと一蹴する事は出来なかった。
思えば歪だ。
僕らの間にはいつもAちゃんがいてくれた。
かっちゃんを抑えて、僕を慰めてくれる、仲介してくれていたから、
幼稚園から小学校、中学校、高校、付き合いは長いけどこれまで僕らは
本音で話し合ったことは無かった。
息つく暇もない攻防、磨きのかかったかっちゃんの動きに必死に応戦する。
シュートスタイルと合わせた渾身のパンチ
「負けるかぁぁぁぁぁあ!!!」
かっちゃんの怒号が響き、決着が着いたのは突然だった
「っはぁ、はぁ、」
「っ…！」
地面に押さえ付けられて体が動かない
「…俺の、勝ちだ」
低く、小さくかっちゃんが呟いた
「そんな力持っても…自分のモンにしても…俺に負けてんじゃねぇか…」
「何負けとんだ…」
息が乱れて声が出ない。
噎せ返る音だけがグラウンドに響く
そんな中、突然聞こえた土を踏む音に、顔を上げる
「そこまでにしよう、２人共…悪いが聞かせてもらったよ。」
「オールマイト…！」
暗闇から歩いて来たのはオールマイトだった
「……すまない。君もまた、少年なのに。」
「今…更…」
「こうなった以上、爆豪少年にも納得いく説明がいる。それが筋だ。」
僕がうっかり口を滑らせてしまったせいでかっちゃんを苦しめ続けていた事を知ったオールマイトは、僕の個性の事をかっちゃんに話した。
巨悪に立ち向かう為に代々受け継がれて来た力であると言う事。
その力でNo.1ヒーロー、平和の象徴になったということ、
そして後継に僕を選んだこと。
全てを話して、そして言った
「…そしてこれは、癒波少女にも話すべきだ」
「Aちゃんにも…？」
「あぁ。君達２人だけが知ってて彼女だけが知らないと言うのは違うだろう？彼女もまた、少女だ。」
「もちろん、それは君達２人からね。」
かっちゃんは真っ直ぐ前を向いていた
オールマイトはこの喧嘩の後に、真っ当にライバルっぽくなったと言っていた
でも、これで終わりじゃない。
僕達には、もう1人、話をしなければならない人がいるんだ。
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シトロン - 初めまして！いつも楽しく読ませてもらっています！読むたびに胸きゅんする作品でとても素敵です！これからも頑張ってください！応援しています！ (2018年12月15日 14時) (
レス) id: 22bac4a663 (このIDを非表示/違反報告)
akamaru(プロフ) - ひなさん» 本当ですか！？さっき直したと思ったんですが、まだ７に行くようになっちゃってますか？！ (2018年2月10日 15時) (レス) id: 8e554ad2d5 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - ごめんなさい間違えました！ (2018年2月10日 14時) (レス) id: e3fe067d7a (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - この小説の続きへを押すと7にいってしまうようになってますよー (2018年2月10日 14時) (レス) id: e3fe067d7a (このIDを非表示/違反報告)
akamaru(プロフ) - 妃薫。さん» コメントありがとうございます！かっちゃんの幼児化1度やったのですが、短かったのでじっくりやるのもいいですね！´`*続編に進みましたので、そちらでもよろしくお願い致します！ (2018年2月10日 13時) (レス) id: 8e554ad2d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：akamaru
| 作成日時：2017年12月7日 16時
