明日も４０ ページ41
そんな劇の余韻に浸っていると、扉が開き、相澤先生が顔を覗かせた。
「おいお前ら、感動してるとこ悪いが集合写真を撮らなきゃならねぇから外に出ろ。」
「写真？」
「毎年恒例なんだよ。写真屋が来てるから急いで外出ろよ。」
合理的を第一に生きる相澤先生の怖さを知っているので、急いで外に出る。
そこには舞台セットと共に大きなカメラを持ちながらニコニコしているおじさんがいた。
「どうする？順番」
「やっぱセンターはAと轟がいいんじゃないの？あと緑谷。ほぼメインだし。」
「あぁ゛!?ふざけんじゃねぇよ!!!!Aの隣は俺に決まってんだろうが!!!!」
耳郎ちゃんの提案をバッサリ切り捨てて吠える勝己にはいはい、と適当に相槌を打ちながら並ぶ。
「そうだぞ爆豪、離れた方がいいんじゃないか？」
「テメェに渡すとまたロクな事しねぇだろうが…！劇中は大目に見ても今やりやがったらぶっ殺す…！」
「ねぇ苦しいから…どこもいかないから離して…」
腰に抱きつかれたまま写真に写るのはどうなのかと思い、離れようとするが、勝己の腕は全く緩む気配がない。
「いいよいいよそれで！お客さんも、2人がくっ付いてる事によってあの後何があったの？！ってなるから！」
「そ、そういうもん…？」
「うん！そういうもん！」
笑顔を取り戻したお茶子は最後の最後までお客さん達のことを考えていて、もう完敗、流石過ぎる。
「じゃあ撮りますよーー！」
おじさんが元気よく言うとそれぞれポーズを取ってカメラに目を向ける皆
「勝己、やっぱちょっと離れた方が、」
「うるせぇ」
「もう…」
諦めてカメラに向き直る。
カシャッと軽快な音と共にその瞬間が切り取られる。
初めての文化祭は、鮮やかな思い出として、1Aのアルバムに刻まれたのだった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「ほーら！だから言った！くっつき過ぎだよどう見ても！！」
「完っ全にここだけリア充！！空気が！！違う！！」
「なぁ緑谷、ここ合成して俺にできねぇか？」
「あはは〜…諦めた方がいいね轟君…」
ーー文化祭ENDーー
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シトロン - 初めまして！いつも楽しく読ませてもらっています！読むたびに胸きゅんする作品でとても素敵です！これからも頑張ってください！応援しています！ (2018年12月15日 14時) (
レス) id: 22bac4a663 (このIDを非表示/違反報告)
akamaru(プロフ) - ひなさん» 本当ですか！？さっき直したと思ったんですが、まだ７に行くようになっちゃってますか？！ (2018年2月10日 15時) (レス) id: 8e554ad2d5 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - ごめんなさい間違えました！ (2018年2月10日 14時) (レス) id: e3fe067d7a (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - この小説の続きへを押すと7にいってしまうようになってますよー (2018年2月10日 14時) (レス) id: e3fe067d7a (このIDを非表示/違反報告)
akamaru(プロフ) - 妃薫。さん» コメントありがとうございます！かっちゃんの幼児化1度やったのですが、短かったのでじっくりやるのもいいですね！´`*続編に進みましたので、そちらでもよろしくお願い致します！ (2018年2月10日 13時) (レス) id: 8e554ad2d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：akamaru
| 作成日時：2017年12月7日 16時
