明日も１１ ページ12
「じゃあ、僕そろそろ行くね」
重い腰を上げ、立ち上がる
この後Aちゃんとかっちゃんは仲直りして、また２人はお互いがどれだけ大切か再確認するんだ
その度に、僕の入る隙間はどんどん無くなっていって、
でもその隙間を幼馴染みって枷で必死にこじ開けているんだ。
Aちゃんの隣に今いるべきはかっちゃんで、
ここから先、Aちゃんと話すべきなのもかっちゃんで、
悔しいけど、僕じゃない
部屋に戻ろうとするとキュッと服が引っ張られて思わず振り向く
見ると僕よりも小さい手が僕のシャツを握っていた
「待って、出久」
さっきまで泣いていて赤くなった潤んだ瞳とパチッと目が合う
神野区の悪夢以来、どこか追い詰めたような表情をしていたけど、今は吹っ切れた、小さい時から見てきた大好きなAちゃんの表情だった
「ありがとう」
お礼を言われるような事は何もしてなかった
僕は、君にいつも助けられてばっかりで、
「大好き」
いひっ、と歯を見せて、目を細めて笑った
それ、本当に仲いい人にしか見せない笑顔だって、僕知ってるんだからね
その大好きに、どんな意味が込められているのかは手に取るように分かった
恋人に送るloveじゃなくて、友達に送るlikeだって
わかってるんだけど、
吹っ切れてニコって笑った顔がどうしようもなく愛しくて、
ずっと我慢してた糸が、プツッて切れたみたいに、
ねぇ、かっちゃん、一度だけなら許してくれるかな
最初で、最後
殴られたら、その時か、
気付いたらAちゃんの頬に手を伸ばし、
・
そっとキスを落としていた
- - - - - - - - - - - - - - - - - -
距離が近くて、言えない事は僕にもあった。
・
私事ではありますが、1章のhit数がミリオン達成致しました。
皆様のお陰でございます。いつも本当にありがとうございます。´`*
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シトロン - 初めまして！いつも楽しく読ませてもらっています！読むたびに胸きゅんする作品でとても素敵です！これからも頑張ってください！応援しています！ (2018年12月15日 14時) (
レス) id: 22bac4a663 (このIDを非表示/違反報告)
akamaru(プロフ) - ひなさん» 本当ですか！？さっき直したと思ったんですが、まだ７に行くようになっちゃってますか？！ (2018年2月10日 15時) (レス) id: 8e554ad2d5 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - ごめんなさい間違えました！ (2018年2月10日 14時) (レス) id: e3fe067d7a (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - この小説の続きへを押すと7にいってしまうようになってますよー (2018年2月10日 14時) (レス) id: e3fe067d7a (このIDを非表示/違反報告)
akamaru(プロフ) - 妃薫。さん» コメントありがとうございます！かっちゃんの幼児化1度やったのですが、短かったのでじっくりやるのもいいですね！´`*続編に進みましたので、そちらでもよろしくお願い致します！ (2018年2月10日 13時) (レス) id: 8e554ad2d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：akamaru
| 作成日時：2017年12月7日 16時
