対処法114 ページ23
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まずなぜ若返れるのかとか、きっと大人の男が部屋にいたら怖いだろうと思って配慮してくれたんだろうなありがとうございますとか、色々言いたい事はあった
あったけど取り敢えず
『ふきゅう』
「え!? やっぱりだめだったか!?」
だめとかそういう問題ではない
まず若いスコッチがかわいいという点でweakポイントであるが、そもそも絵面がやばすぎる。これでは成人した女が高校生の男の子を部屋に連れ込んでいるという絵面だ。事案でしかしない
心の付け根にジクジク嫌な汗をかきながら、私は『そうか』と思った。これは夢なのだ。最近私がストーカーとか嫌がらせに巻き込まれていたから哀れに思った何処かの誰かが見せてくれた夢なのだ。
ありがとう何処かの誰か。くじけそうな事も多いけれど、私はきっと先生達の元に帰って見せるよ。見守っていて紫の薔薇の人
『‥‥夢じゃないんだよなぁ』
「え? あ、あぁ。夢では無いな」
現実逃避しようが現実は現実である。
最早錯乱しきって支離滅裂な言葉が口からほどばしる私に、スコッチは眉をさげて心配そうな顔をする。ここで私のことをヤバい奴だと思って距離をとらない辺り天使のような人だと言えよう
「‥‥‥ごめん。ただ本当に話がしたいだけなんだ。どうやったら、大丈夫になれる?」
『ブッ、ゴホッ』
チベットスナギツネのような顔をしていると、高校生の姿のままスコッチは、本当に申し訳なさそうに眉を下げて私を見る
その時の私の気分といったらそりゃまぁ暴風雨も裸足で逃げ出す程だった。例えるなら土砂降りの中、ダンボールに捨てられている子犬とカッチリ目が合ったような心持ちだった。死んだ。
思わず盛大にむせて、スコッチから顔を背けケンケン咳をする。後退する足場がもう無いと感じ、上を向き、下を向き‥‥
『‥‥‥失礼しました。もう大丈夫です』
「! 本当か!」
嘘である。
この状況で落ち着けるヤツなど人間ではない。そんなヤツがいたらそれは人間ではなく人の
顔の良い男のションボリする顔に全女子が弱いのは遺伝子レベルで共通なのだ。私の場合それが神格化までしてる先生の生み出したキャラであることにより頭の爆発まで至ったが
だがしかし、ここで落ち着いて考えてみて欲しい
目の前にいるのは推しである。それと同時に神と崇めし先生が造り出したキャラクター。子供。先生’s child.
私の精神的安寧と目の前の彼。二つが天秤にのせられている
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あ - 面白くて一気見した者です、もう更新されないんですね、この感じだと……。残念です (5月4日 12時) (レス) id: a4dff3124d (このIDを非表示/違反報告)
レモン - めちゃおもろいです!!夢主ちゃんの性格大好きです!更新楽しみにしてますっ! (12月12日 10時) (レス) @page43 id: 18ff82607c (このIDを非表示/違反報告)
はる - 初コメ失礼します!!この小説大大大大大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (11月14日 20時) (レス) @page43 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - イヤァァァァアオワッタ好きですで (9月18日 15時) (レス) @page43 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
猫目 - すごく好きです (7月15日 14時) (レス) @page43 id: 5daa8eb0a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんず | 作成日時:2019年12月28日 20時