先生、対処法を！ ３【名探偵コナン】

対処法１１３ ページ22

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そもそもスコッチが私の部屋に存在してるなんて、例えここが偉大な先生が創りあげたコナンの世界であろうと、どうあがいても不可能なのだ


だって認めたくないけどスコッチは、もう、し、ししし、死んで‥‥


いやでも目の前にいるこの人はどう見てもスコッチだな!? こんなカッコいい顔世の中に二人もいないな!?


ドッペルゲンガー? そんなもん知らん


そういう訳で、スコッチがこの場所にいるのが如何に可笑しいかというのがご理解頂けただろう

物理的にも常識的にもぶっ飛び過ぎである。トリップしている人間が言えた口ではないが


でもいるのである。まごうことなきスコッチである


『ｱｧｧ〜〜〜〜↑』

「えっなにそれモスキート音?」

只の混乱から来る奇声である


「本当にごめん‥‥驚かせて。そりゃ知らない男が寝起きに部屋にいたら怖いしパニックになるよな。信じてくれないかも知れないけど、本当に危害を加えようとかいう気はないんだ。ちゃんと説明したいからさ、話を聞いて欲しい」

『ｱｯ,ｴｯ,ﾊｲ』

貴方のこと知ってますよとは口が裂けても言えない。例え舌が引っこ抜かれようとも。いや舌抜かれたら喋れないか

未だに緊張がほどけていない(当たり前)私を見て少し悩んだ様な顔をしたスコッチは、パッと顔を輝かせた


「そうだ! ちょっと待ってくれ」

指をポキポキと鳴らすと、骨ばった指を顔の前に持ってきて、パチン、と一回鳴らした

「よっと」


ぐにゃり、いきなり視界が、というかスコッチが歪む。え、ナニコレどうなってんの!? ていうかなんで歪んでンの!? 大丈夫それ骨折れてない!?


ぐにゃぐにゃと回るスコッチのシルエットともに世界は反転し続けてるように思えたが、やがて渦からシュウシュウと骨が溶けるような大丈夫じゃ無さそうな音がし、煙をたてながら終息した


エッ‥‥? これスコッチ大丈夫なの? 骨溶けてない? 溶けてない? 溶けてるよね???


恐る恐る顔を近づけると、スコッチががばりと顔をあげた

茶黒の髪が宙をぱさりと舞って、太陽みたいに笑うスコッチの顔は、さっきより、明らかに


「どうだ? これなら怖くないんじゃないか?」


先程までの顔はうっすらと髭が生えていて、大人らしい顔立ちが印象だったが、今の彼には髭が生えていなかった。つるりとした頬と、先程よりすこし柔らかく見える髪。少し低い身長


つまり幼くなっていた。具体的に言うと高校生くらい




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