対処法110 ページ19
.
___
__
ちがう
ちがう。ちがうんだ
こんなことはちがう
こんなはずではなかった
赤く染まった細い指が、密やかに組まれるのをただ見ている
ひたすらに純粋なだけのその祈りを見て、叫びだしたい衝動を必死に噛み殺した
もはや生きては行かれない
もつれて転んだままの爪先が痺れたように震える
これが全てなのだ。見つけたものの全て
砂漠の様に乾いた地獄から、砂金の様な一粒を見つけ出した
この幸福感は言い知れぬ
この呪いのような宝物を、愚直に守って行きたい
それだけがきっとすべてなのだ
_____
___
『くぁwせdrftgyふじこlp』
「ほんと、俺が悪かったから‥‥頼むから一度落ち着いてくれ」
どうもこんにちは一ノ瀬 Aです!
ピッチピチ(死語)の23歳!
好きなお菓子はロッテコアラのマーチ!!
もとの嗜好はノーマルだけど、殊コナンの事に関しちゃ髪の一本まで宝物という崇拝者!!!(世間的にはそれをオタクという)
さてここで問題です
以上の様に推しの事になると病的に取り乱す人間の前に、生の推しを突っ込むとどうなるでしょう
A・三途の川に片足を突っ込む
『あばばばばばば』
「本当に頼むから‥‥!」
なんでこんな地獄絵図が展開されてんだ
_____
__
仕事場の皆さんは会議室から戻った私を暖かく迎えてくれた
男性の社員からは、男の自分達が本人達に直接注意したりすると火に油になると思って、捨てられた資料の復元くらいしかしてあげられなくてごめんね。と謝られた。なんていい人達なんだ‥‥!!
先輩に関しては、よく頑張った! よしよしよし! と頭を撫でた後、「次からは我慢すんなよ? ん?」 といい笑顔で微笑まれた。労った後すぐに脅しにかかるの、飴と鞭が絶妙で流石だと思いました(作文)
上層部にもこの騒ぎが伝わってたらしく、一通り労われたあと、プレゼンの準備期間を延長してくれるとの事だった
ぶっちゃけ助かる‥‥さすがにこのボロボロの状態でプレゼンに突っ込まれるのは鬼畜の所業‥‥うちの会社は優良なホワイト企業‥‥
『‥‥そう言えば、広報課の方達ってどうなるんでしょ‥‥』
感動しつつ、ふと思ったことをぽつりとこぼす
「さぁ?」
完全に独り言のつもりだったのだが、聞こえていたのか隣から声がした
デスクに着いていた真咲さんが、良い香りの紅茶をすすりながら此方に目も向けず言う
.
4915人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あ - 面白くて一気見した者です、もう更新されないんですね、この感じだと……。残念です (5月4日 12時) (レス) id: a4dff3124d (このIDを非表示/違反報告)
レモン - めちゃおもろいです!!夢主ちゃんの性格大好きです!更新楽しみにしてますっ! (12月12日 10時) (レス) @page43 id: 18ff82607c (このIDを非表示/違反報告)
はる - 初コメ失礼します!!この小説大大大大大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (11月14日 20時) (レス) @page43 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - イヤァァァァアオワッタ好きですで (9月18日 15時) (レス) @page43 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
猫目 - すごく好きです (7月15日 14時) (レス) @page43 id: 5daa8eb0a9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りんず | 作成日時:2019年12月28日 20時