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対処法103 ページ12

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「そろそろか‥‥」というのが流石にこの至近距離では聞こえて、何がそろそろなのか。と思った時

チュッ

『‥‥‥え』

「では、これは報酬という事で」

キッドが私の指先を掬い上げて唇をそこに落とした

そこから上目で私を見上げたその瞳にシルクハットの影が落ち、甘やかな光がキラリと飛び散る


え‥‥? これは‥‥‥‥死‥‥‥‥?


私の脳内がスペースキャットになった瞬間


カンカンカンカンッ!!

鉄製の階段から大きな音がして、そこから誰かが弾丸の様な勢いで飛び出してきた


「____っキッド!!!」

「お早い到着ですね、名探偵」

「どうでもいいからまずはその手を放せこの野郎!!」


怖い怖い。と小声で呟いたキッドが私の手をパッと離すと、フェンスの上に身軽に飛び移る


「それではお嬢さん。また近い内に、白銀の光を灯す月の下でお会いしましょう」


此方に向かって一礼をすると、荒い息を吐きながら睨み付けているコナン君に向かって


「名探偵。謎解きに魅入るあまり、姫君の護衛を疎かにしないように」

「バーロー! 礼は言っとくが、次は檻にぶちこんでやるよ!!」


その言葉を聞いたキッドは不敵に唇を歪ませると、ビルの光が煌めく夜空へと消えていった



『‥‥‥‥』



今のは‥‥夢‥‥?



私の指に口付けを落として微笑むキッドis何

ただの紳士じゃん‥‥イケメンじゃん‥‥怪盗紳士じゃん‥‥キッドis紳士‥‥



‥‥‥違う怪盗紳士はアルセーヌ・ルパンだから

不二子ちゃ〜〜ん、と別人の方の某ルパンを思い浮かべていると、コナン君が座り込んだ私に駆け寄って来た


「Aお姉さん、怪我ない?‥‥って、なんで顔が赤いの」

『エッ、イヤソノ』

「お姉さん、キッドの事すきになっちゃったりしてないよね‥‥?」

『イヤ、ナッテナイヨ、ウン。』


嘘です。キッド好きです。でも勿論コナン君も好きだから!!

心の中で謎の言い訳をしていると、疑いの眼差しを向けていたコナン君が、ちらりと後ろを見た

キッドのワイヤーに縛られてのびているストーカーに一瞬、霜の降りたように凍てついた視線を投げると赤いスマホを取り出す


「大丈夫だよ、お姉さん。すぐに警察の人に来てもらうからね」

『あ、ありがとう‥‥!』



あ、あぁ〜〜! ここにも紳士がいる〜〜! 私が地味にストーカーの方向かないようにしてるの分かっててストーカーの方を体で見えないようにしてる! コナン君ちっちゃいから見えてるけど!!




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- 面白くて一気見した者です、もう更新されないんですね、この感じだと……。残念です (5月4日 12時) (レス) id: a4dff3124d (このIDを非表示/違反報告)
レモン - めちゃおもろいです!!夢主ちゃんの性格大好きです!更新楽しみにしてますっ! (12月12日 10時) (レス) @page43 id: 18ff82607c (このIDを非表示/違反報告)
はる - 初コメ失礼します!!この小説大大大大大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (11月14日 20時) (レス) @page43 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - イヤァァァァアオワッタ好きですで (9月18日 15時) (レス) @page43 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
猫目 - すごく好きです (7月15日 14時) (レス) @page43 id: 5daa8eb0a9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りんず | 作成日時:2019年12月28日 20時

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