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対処法93 ページ2

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【江戸川君! 今すぐ来て!!】

その電話がきたのは、キッドが予告状をだした展示を見に行こうという話に蘭達となって、準備をしていた時だった


「なんだよ灰原。悪ぃけど、いまからちょっと予定が‥‥」

【そんなもの後回しにしてちょうだい! というか、貴方に頼まれてたヤツの内容なのよ!?】

その言葉で思わずスマホに向かって身を乗り出した

灰原に頼んでいた件


Aさんをストーカーしていた奴だ

灰原にしては時間がかかったと思ったが、そんなに複雑な事だったのか?


「ストーカーの正体が分かったのか!! 誰だった!?」

【こんな事電話越しに言えないわよバカ! とりあえず、こっちに来て! 直接じゃなきゃ絶ッ対に言わないから!!】


プッ ツーッ ツーッ ツーッ

乱暴にきられたスマホを呆然と見る

何なんだ灰原のあの剣幕は

あの反応は、いつも俺が事件に関わるのを止めようとする時の様な‥‥

「コナンくーん? 準備できた?」

「‥‥‥ごめん蘭ねーちゃん! 僕、ちょっと博士の所に行ってくる!」

「え!? ちょっ、コナン君!?」

「先に行ってて!!」

スマホをポケットに押し込み、転がるように事務所の階段を下りる


苦味を帯びたような感触に心がヒリヒリとした

何か、良くないことを言われる気がする

まるでまだ何か見落としている事があったかのような

そこ(・・)にたどり着くのが何故か恐ろしい


泥の中を泳いでいる気がする。脚が重い。これ以上歩けないというほど




____
__


「灰原!」


殆どなだれこむように博士の家に入ると、テレビの前の机にパソコンをおいて、ソファーに座っている灰原が目に飛び込んできた


「おぉ、なんじゃ新一。すごい顔じゃぞ」


博士がキョトンとした顔でこちらを見てくる。反応から見ると、灰原は博士には調べものを教えていなかったらしい


灰原は血が凍ってしまったみたいに青い顔をして、一枚の薄っぺらい紙を差し出してきた


明らかに様子が異常な灰原に全く配慮ができずに、ひったくるようにしてその紙を受けとる


「‥‥‥は」


口から漏れたのは、息のような声だった。吐き出すというよりは、咄嗟に飲み込むような息だ。ヒュッと鳴ったのが自分でも分かった


自分が撮った写真を引き伸ばしてコピーした紙。その下に並べられた文章の一番上に視点が引き結ばれ、離せなくなった






【警察庁公安部に所属する警察官】





「‥‥‥‥は?」





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- 面白くて一気見した者です、もう更新されないんですね、この感じだと……。残念です (5月4日 12時) (レス) id: a4dff3124d (このIDを非表示/違反報告)
レモン - めちゃおもろいです!!夢主ちゃんの性格大好きです!更新楽しみにしてますっ! (12月12日 10時) (レス) @page43 id: 18ff82607c (このIDを非表示/違反報告)
はる - 初コメ失礼します!!この小説大大大大大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (11月14日 20時) (レス) @page43 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - イヤァァァァアオワッタ好きですで (9月18日 15時) (レス) @page43 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
猫目 - すごく好きです (7月15日 14時) (レス) @page43 id: 5daa8eb0a9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りんず | 作成日時:2019年12月28日 20時

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