真の楽園とは、 (ページ7)

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第陸話ページ7

そう言って小分けされたお菓子が入っている袋を1つくれた。
大きく『お徳用！』と書かれているがそんなに入れて利益ある？という程にパンパンにお菓子と言うよりか駄菓子というものが入っている。

絶対に赤字だろうな。あんまり見なくなったしな、駄菓子。食べている姿を見ることはあっても僕が食べることはほぼなかった。
それに僕の仕事場の人も
「最近は数が少なくなった」
と言っていたし。

「大してお腹は膨れないかもしれないけれど、何も食べないよりかはマシかなって。結構美味しいと思うよ。」

中島さんは凄く凄く良い人だ。この人を超えるいい人なんて現れるのだろうか？という程に。

結果から言うと、駄菓子という物は美味しかった。それからは中島さんが言っていた茶漬け屋に行ってみようと思ったけれど、全く見つからなかった。たどり着いた時には2時間程かかってしまった。
おかしい、真っ直ぐって言っていた筈なのに。

柔らかいお米の上に降りかかっている鮭や、野菜を見かけた。嗚呼、お金がないから食べることは出来なかったけれど。

そう言えば、『武装探偵社』、聞いておけばよかったな。僕1人では辿り着くのはどれぐらいかかるのだろうか。

それから僕が『武装探偵社』に着いたのは、丸一日が過ぎてからだった。そのうちに色々な人に聞いて回ったのだが、『軍や警察に頼れないような危険な依頼を専門にする探偵集団』ということを聞いた。凄いな、『武装探偵社』。でも、僕はここに行かないといけない。確かめたいことがあるし。