き ページ36
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『本当に馬鹿じゃん。屑。最低。知ってたくせに、ここまできて言うなんて酷い』
「本当に悪かったって反省してるし。でも、今ももう本当にサメちゃんが俺から消えそうでこわい。やだ」
『あー、うっざい！！俺はどこにも消えないって言ってんじゃん！！地獄の果てまで追いかけてやるから！！』
顔を真っ赤にして言った。
すると、彼も目を見開いてそしてまるで風船が萎んだように情けない声で返してきた。
「好きぃ……」
『気持ち悪い。急に俺なんかを好きとか言わないで』
「だって、ほんとの事じゃん」
『恥ずかし過ぎて俺が死ぬ』
苦しいほど俺を強く抱き締める彼に、もう俺は体が爆発してしまいそうなほど困っていた。
今まで我慢してきた奴に好きだって言われて、抱きしめられて正気になれないし、この熱を抑えられない。
「はぁー、もっと早く好きだって言えばよかった。サメちゃんがもっと早く言ってくれれば良かったのに」
『好きだなんか言える訳ないだろ。てか、小エビさんと好きじゃないくせに付き合った訳？マジ最低すぎる』
「好きじゃないわけじゃないし。でも、俺は小エビちゃんと別れるよりもサメちゃんが離れる方が100倍思ったわけ」
よく恥じらいもなくそんな事を言えるな。
もしかしたら、嘘かもしれない。明日からまた普通に監督生と話しているかもしれない。
でも、こんなに好きだとか言ってるなら本当かもしれない、なんて信じたくなってしまう。あー、俺のバカ。
『明日監督生に殴られてきて』
「は、何で？」
『当たり前だろ。監督生は本当にお前の事好きだったんだから。可愛い女の子騙して抱いて、クズの極みじゃん』
「はぁ！？抱いてないし！！俺、言っとくけど一度もサメちゃん以外は手出すつもりないから」
じゃあ、何であんなに家に泊まってたんだよ。どう考えてもそういう事してるに決まってるだろうが。
そう言いたくなったが、確かにいつも二人とも疲れた様子も無かったし、汚れても無かったし、本当に何もしなかったのかもしれない。
うっわ、俺が変態みたいじゃん。マジ最悪。
「マジでやだなぁ。小エビちゃんって怒ると超怖いしマジで痛そう」
『はは、楽しみにしてる』
「うわぁ、最低。じゃあサメちゃんもウミヘビくんに殴られてね。めっちゃ迷惑かけたし勘違いさせたからねぇ」
『は？お前に比べたら全然軽い方だけど？』
そう言うと、彼は図星を突かれた表情になり黙った。
まあいいよ。今の俺は世界で一番幸せな気分だから許してあげる。
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きのこ(プロフ) - 天さん» ありがとうございますー！！作者の需要の無い解釈まで読んで下さりありがとうございます！面倒臭いやつですよね笑激しく同意です。 (2021年1月25日 18時) (
レス) id: 4f05699535 (このIDを非表示/違反報告)
天 - 遅くなりましたが、もしもの話読みました。ジャミルもフロイドも好きなので嬉しかったです。バッドエンドの理由がジャミルらしくて、やっぱり面倒臭いやつだなと思いました(笑) (2021年1月25日 16時) (レス) id: 5c82add3f1 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - 緋にゃんさん» リクエストありがとうございます！良いですねd(≧▽≦*)ストーリーが思い浮かんだら、是非投稿したいですー！！ (2021年1月20日 22時) (レス) id: 4f05699535 (このIDを非表示/違反報告)
緋にゃん(プロフ) - もしもジャミルの方に惚れたらとかの番外編？とか読んでみたいです！ (2021年1月20日 22時) (レス) id: 152c3eadfc (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - 天さん» 分かります。やる時はやる、そんな監督生ちゃんが好きですー！夢主くんは自分が恋人という幸せに結構浮かれてますね笑良かったね、と心温まります笑最後のエーデュースは次作の方がエースメインなので匂わせ風に入れてみました！最後までありがとうございます(*´▽`人) (2021年1月20日 19時) (レス) id: 4f05699535 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きのこ | 作成日時：2021年1月13日 0時
