じ ページ1
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『ねえ、俺と監督生が溺れていたとしたら、どっちを助ける？』
「小エビちゃん」
迷いもなく彼は言った。
ですよね。知ってます。
彼は監督生が好きだ。付き合ってるしお互い公言しているカップル。
そして、俺は所謂負けヒロイン。
同い年で同じ寮でずっと告白するチャンスだってあったのに度胸も無くて呆気なく彼を取られちゃった馬鹿なヤツ。
『今日も小エビさんの所に行くの？』
「うん。小エビちゃん、寂しがり屋なの。一人だと死んじゃうんだって。うさぎみたい」
『あっそ。フロイドくんも本当に好きだよね。面倒くさくない？そういうの鬱陶しいとか思わない？』
「別に。そういうサメちゃんの方が鬱陶しい」
黙れウツボ野郎。
お前が惚気話をしてくるからだろう。
好きな人の惚気話程気分が悪くなるものはあるだろうか。少なくとも俺は知らないさ。
そういえば、サメというあだ名を聞いて俺は直ぐにサメの生態を調べた。
ウツボと何か関係があるのかと少し期待なんかしながら調べたら、天敵という2文字を見た俺の気持ち、彼は一生分からないだろう。
因みにエビはウツボと共存関係だってクソが。
『じゃあさっさと可愛い可愛い兎ちゃんの元に行って抱き締めてやったらどうですかー。ほら、シッシッ』
「うん。素直でかわいー小エビちゃんが待ってるからねぇ。じゃ、そーゆうことでサメちゃんは片付けよろしく」
あ、と気づく。
コイツ、俺が言う為にあんな挑発してきたのか。
前言撤回したいが既に逃げられた。
『腹立つ！！うざっ、マジでうざっ』
文句を大声で言うが、既にカフェの調理室には店員一人居ない。
誰も「どうしたの？」と優しく声を掛けてくれる人は居ない。
知ってます。知ってますよそんなの。俺は一人で皿洗いする方がお似合いなので。
『……馬鹿じゃん。あー、うざ。うざ。ほんっと嫌い』
誰に対して言ったのかは分からないが今はとりあえずストレスや怒りを収めるために文句を言いたかった。
好きと嫌いは紙一重ってやつか。
うっざ。
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きのこ(プロフ) - 天さん» ありがとうございますー！！作者の需要の無い解釈まで読んで下さりありがとうございます！面倒臭いやつですよね笑激しく同意です。 (2021年1月25日 18時) (
レス) id: 4f05699535 (このIDを非表示/違反報告)
天 - 遅くなりましたが、もしもの話読みました。ジャミルもフロイドも好きなので嬉しかったです。バッドエンドの理由がジャミルらしくて、やっぱり面倒臭いやつだなと思いました(笑) (2021年1月25日 16時) (レス) id: 5c82add3f1 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - 緋にゃんさん» リクエストありがとうございます！良いですねd(≧▽≦*)ストーリーが思い浮かんだら、是非投稿したいですー！！ (2021年1月20日 22時) (レス) id: 4f05699535 (このIDを非表示/違反報告)
緋にゃん(プロフ) - もしもジャミルの方に惚れたらとかの番外編？とか読んでみたいです！ (2021年1月20日 22時) (レス) id: 152c3eadfc (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - 天さん» 分かります。やる時はやる、そんな監督生ちゃんが好きですー！夢主くんは自分が恋人という幸せに結構浮かれてますね笑良かったね、と心温まります笑最後のエーデュースは次作の方がエースメインなので匂わせ風に入れてみました！最後までありがとうございます(*´▽`人) (2021年1月20日 19時) (レス) id: 4f05699535 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きのこ | 作成日時：2021年1月13日 0時
